【妊娠初期】(妊娠発覚)

第15話「下ろすのかな。。。」

そうこうしているうちに
診断の日は目の前までやって来ていた。



マルコー妊夫「第15話 下ろすのかな。。。」



10月下旬


それは結構幸せな気分の夢だった。


俺「お腹に赤ちゃんがいた夢を見たよ」


妻「え、まとまんのお腹に?」


俺「それじゃコントじゃん・・」


妻「あ、今週土曜の話?
  で、どうだった?」


俺「ちゃんと心臓が動いてたよ。大丈夫」


土曜は診断日。
夢に出るくらい、
その診断が気になっている証拠。



そして診断日当日の朝。


妻「ねぇ、気づいた?
  私、昨夜は隣で寝てなかったんだよ。」


俺「へ?全然、気が付かなかった。俺、爆睡だったし。」


妻「えぇ~じゃ私が誘拐されても気が付かないね」


ゆ、誘拐!?どういうシチュエーションだ??


俺「そりゃ気づかないね、爆睡してちゃ。で、どうしたの?」


妻「寝られなかった。
  妊娠してから始めてだよ、寝られなかったの。
  だからリビングのソファで寝てたの」


寝てたんじゃん。。。


俺「緊張してるんじゃない?今日の病院のことで」


妻「そうかなぁ、緊張してるのかなぁ。
  もし赤ちゃんが成長してなかったら、
  どうすんだろう。下ろすのかな。。。」


俺「わかんない・・。とにかく今日診てもらわないと。」


そして俺らは病院へ向かった。



マルコー妊夫「第16話 出産予定日」へつづく。

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第14話「お腹に赤ちゃんがいない!?」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第14話 お腹に赤ちゃんがいない!?」



俺「長くなってきちゃったな。
  繁忙期が終わったら髪切りにいこうかな」


独り言を言っていたら、
俺の後ろのソファーで寝ていたはずの妻が


妻「長い!長い長い!!」


突然起きたかと思うと、強い口調でそう言う。


俺「え、や、やっぱり?早く切ったほうがいい??」


妻「違う、2週間だよ。2週間は長いよ~。
  ここまでも長かったのに~今度は2週間後?
  あと何日?いち、にい・・あ~ムリだよ~」


2週間後の診察で流産体質なのかどうかが分かるだけに
その期間の長さが耐えられないといった感じだ。


そして静かになったかと思ったら、
またソファーの上で眠りについている。


なんだったんだ?
まぁ、寝ていればすぐ来るさ。


しかし妊娠7~8週目で起こりうることってなんだろう。
妻が買ってきた本をちょっと覗いてみる。



俺「胎児を吸収する!?」



読んでいて驚いた異常妊娠の中の『胞状奇胎』。
子宮の中で胎盤を作っていく絨毛組織の一部が
異常に増殖し、子宮の中を満たして、胎児を吸収してしまう。
超音波で映すと、7~8週になっても
胎児の心拍が認められず、ぶどうの房のようなものが増えてくる、
というのだ。


怖えぇ~。
あぁ~急に心配になってきた。


次の診断日までをカウントダウンしながら、
妻の言動の1つ1つが気になり始める。


妻「今日は調子がいい。熱が高くないの」


え!?なんで??
高くないといけない時期だよな。。
お腹の赤ちゃん、大丈夫か?


なんて、妻の調子がいいと逆に心配をし、


帰宅したときも・・


俺「ただいま・・」


妻「おかえり!」


俺「あれ?起きてるの?寝てていいのに」


妻「だって、今日は眠くないんだもん」


眠くない?!
黄体ホルモンの睡眠作用は??
黄体ホルモン出てないのか?!


妻がソファーやベットで寝ていないと
やはりお腹に赤ちゃんがいなくなったんじゃないかと心配になる。
妊婦じゃなかったら
帰宅して爆睡されてたら、若干カチンとくる行為なんだけどな。
不思議なもんだ。


そうこうしているうちに
診断の日は目の前までやって来ていた。



マルコー妊夫「第15話 下ろすのかな。。。」へつづく。

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第13話「妊婦に不可欠な栄養素!?」

その腹巻を手にした妻は
近くに並んでいた次のものに関心がいっていた。



マルコー妊夫「第13話 妊婦に不可欠な栄養素!?」



妻「あー葉酸だ。
  本に『妊婦は葉酸が必要だ』って書いてあったよ」


俺「でもウチにビタミン剤あるじゃん、
  あれにも確か葉酸入っているよ。
  必要な量がちがうのかな。。」


妻「でも妊婦用って感じで鉄分も豊富だし、
  こっちのほうがいい。
  とりあえず買うよ。今日から飲もうっと」


その後、
一通り買い物をした帰り道。


俺「いま何時?」


時計を持っていた妻に聞く。


妻「6時50分。。えー9時くらいかと思った」


俺「んなわけないでしょ、さっき5時過ぎだったんだから。
  まぁ秋になったし、5時には真っ暗になるからね。」


妻「そう、真っ暗だったし、それに、もう眠いしさ。」


俺「それはいつもだろうよ。。」


そう妊婦はいつも眠い。


帰宅して
ウチにあるビタミン剤を見てみる。


俺「あ、このビタミン剤の葉酸は200ミリグラムだな。
  妊婦用のは400ミリグラムか。」


妻「妊婦は1日400ミリグラムは必要みたいよ?」


俺「そうなの?」


そういえば葉酸ってイマイチその性質がわからない。
そこで調べてみる。



葉酸はビタミンB群のひとつで、
赤血球の形成を助ける水溶性ビタミン。
葉酸は胎児の正常な発育に寄与する栄養素で、
栄養機能食品として厚生労働省に認められている、
正当派の栄養素。
葉酸は、日々たくさんの細胞分裂を繰り返し
成長する赤ちゃんにとって大切な栄養素となり、
「妊娠を計画している女性、または、
妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの
低減のために、400μg/日の葉酸摂取が望まれる。
(厚生労働省)」



俺「なるほど。一般のビタミン剤じゃたりないんだね。」


それからというもの、
結構毎晩のように繰り返されるのがこの行動。


妻「私、葉酸飲んだっけ?」


俺「え?飲んでないの??」


妻「う~ん、飲んでないかも。飲もうっと。」


飲んだらすぐにソファーでバタンキュー
爆睡したかとおもいきや
バッと起き上がり


妻「私、葉酸飲んだっけ?」


俺「さっき飲んでたよ。」


妻「えっ、飲んだっけ?」


だから飲んだって。。


葉酸は妊婦に必要な栄養素。
ちゃんと飲んだかは覚えておこうよ。



マルコー妊夫「第14話 お腹に赤ちゃんがいない!?」へつづく。

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第12話「婦人服売り場から卒業!?」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第12話 婦人服売り場から卒業!?」



「腹巻を買おう」


日々寒さが強まり、
妊婦としてはお腹周りを冷やしてはいけない。


ということで、妻と一緒に
最寄の総合スーパーの婦人服売り場へ。


婦人服売り場に着く。


へぇ~女性用の腹巻って
結構ファッショナブルでいろんな種類があるんだなぁ。


けど何かちがくない?


なんだか違和感を感じた俺は、
婦人服売り場とは逆方向へ歩いてみる。


こども服売り場、おもちゃ売り場を通り越し、
着いたのは、赤ちゃん服売り場の奥にあるマタニティグッツ売り場。


ほら、あった。


けどなんで妊婦服売り場が婦人服売り場にはなくて
こども服売り場のほうにあるんだ?
機能的ではあるけど
こんな真反対に配置するって。。


婦人服売り場にまだいる妻のところまで戻り、言う。


俺「あったよ。もうあなたはこちらの世界の人ではないらしい。」


妻「??」


そのまま妻を妊婦服売り場に連れていく。


俺「ほら、これ」


妻「あ、ほんとだ。
  けど、これ早くない?まだお腹大きくないよ??」


俺「ま、まあそうね。
  けど婦人服売り場にあったやつより暖かそうだし、
  伸縮性がすっごい腹巻だよ。
  お腹が大きくなくても平気っぽいけど。」


妻「そうだね。ま、大きくなっても使えるし
  買っておくか。
  それにしても婦人服のとこの腹巻より値段が高いな。」


俺「そりゃそうでしょ、伸びるんだから。」


その腹巻を手にした妻は
近くに並んでいた次のものにすでに関心がいっていた。




マルコー妊夫「第13話 妊婦に不可欠な栄養素!?」 へつづく。

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第11話「胎芽と妊娠シグナル!?」

たくさんの栄養素を含んでいて
体内で効率的に吸収できるものってわけか。
妊婦は食べ物にもこだわる必要があるわけだな。
そりゃそうか、二人分の栄養摂らなきゃいけないわけだし。


妻「見て見て、さらにこの本さ~



マルコー妊夫「第11話 胎芽と妊娠シグナル!?」



 お腹の赤ちゃんの様子が10か月分のエコー画像であるんだよ。
 私のは、妊娠4週目から5週目だから、これ。
 ほら~、まったくおんなじ画像だよ。」


もらってきたエコー写真と本を見比べる妻。
確かにおんなじだ。


俺「へぇ~、まだこの時期は胎児とはいわず
  胎芽っていうんだね。
  7週に入ると心臓の拍動も聞こえるってあるから、
  なるほど2週間後にまた来いっていってた先生は
  これのこと言ってたのか」


妻「妊娠かも、っていう症状だよ。
  『1.体が熱っぽい、だるい』 私もそう。
  『2.吐き気がしたり 胸がむかむかする』」


俺「そういえば、新婚旅行の最後のほう、
  胸がむかむかするって言ってたよね?」


妻「そうだっけ?」


あぁ、ただの食べすぎか?


妻「『3.胸が張る』私もそう
  『4.寝不足でもないのにいつも眠い』ほら~ね。」


俺「黄体ホルモンは軽い催眠作用があるってさ。
  ふ~ん、確かに寝つきが悪かった人が
  最近は、俺より先に寝てるしね。
  俺が帰ってきたときもソファーで寝てるしね。
  っていうかずーっと寝てるよね」


妻「しょうがないじゃ~ん、そういう体なんだから」


俺「はいはい。」


こうして妻の身体は、
着実に赤ちゃんを出産するための準備をはじめていて
ただ、高齢リスクの流産の可能性は高いままで
2週間後の診断までは不安が消えない。


でも少なくともそのあいだは
普通の妊婦のように
俺らも妊婦らしい準備を始めよう。



マルコー妊夫「第12話 婦人服売り場から卒業!?」へつづく。

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第10話「妊婦にお薦め料理!?」

帰り際

妻「よかった、想像妊娠じゃなかった。
  けど流産体質だったらどうしよ~」

俺「大丈夫だよ、けつデカイし」

妻「なにそれ、関係あるの?」

俺「あ、いや。なんとなく。」



マルコー妊夫「第10話 妊婦にお薦め料理!?」



こうして
俺と妻はそれぞれ仕事に出かけた。


その夜


「買っちゃった」


妻は何だかうれしそうにそう言った。
以前の診察後に本屋に行って立ち読みしながら
まだ早いかも、
と買うのをためらったという本。
「はじめての妊娠&出産(主婦の友)」


想像妊娠でなかったことを確かめて
やっと買う決心がついたらしい。


俺「あれ?フリーペーパーは?
  病院からたくさんもらってきたじゃん。
  あれじゃダメだったの?」


妻「だってあれ、ベビーベットのレンタルとかでさ、
  気が早すぎのばっかりなんだもん。」


俺「だから俺が取っていたとき
  看護師さんがビミョウな顔してたのか。。。」


そう言いながら、ダイニングテーブルに眼を向けると
今までに見たこともない料理が並んでいる。


俺「あれ、ひじきなんて珍しいね。
  っていうか初めてじゃない?」


妻「そう、見て、今日の料理。
  ひじきでしょ?小松菜でしょ?納豆。
  ほら、ぜ~んぶ本に載ってる、
  妊婦さんにおすすめ食品ベスト10
  さっそく食材買ってきちゃった。」


妊婦さんにお薦めの食品?
そんなのあるのか??


妻「ほらほら見てみて。
 『1位小松菜』 今から食べるでしょ。
 『2位鮭』 コレは今日の朝食べたでしょ。
 『3位牛乳』も飲んでるし、
 『4位納豆』は今から食べて
 『5位レバー』はイヤだから食べない
 『6位貝類』で『7位ひじき』
 『8位タマゴ』もいつも食べてるしね。
 『9位まいたけ』『10位ごま』 だって。」


へぇ~
たくさんの栄養素を含んでいて
体内で効率的に吸収できるものってわけか。
妊婦は食べ物にもこだわる必要があるわけだな。
そりゃそうか、二人分の栄養摂らなきゃいけないわけだし。


妻「見て見て、さらにこの本さ~



マルコー妊夫「第11話 胎芽と妊娠シグナル!?」へつづく。

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第9話「流産の確率」

先生「受精卵の大きさからすると、5週目だけど、
   前回の生理から考えると、
   本来だったら7,8週じゃないとおかしい。
   可能性は2つ。
   ひとつは排卵日が2,3週間遅れていた。
   もうひとつは、受精卵の成長が遅い。
   つまり流産体質かもしれない。 」



マルコー妊夫「第9話 流産の確率」



先生「一般的な話で言うけど、
   流産の確率って、通常15%以上20%未満の人がなる。
   一般的にもけっこういるんだよね。

   あと2週間、
   通常だったら90%以上の受精卵に
   手足が見えていく時期なので
   その時期にもう一度いらしてください。
   2週間後に通常通り成長していれば問題ないでしょう。

   もし、出血した場合、一度電話をください。
   出血は一般的に30%くらいの人がなるので
   それ自体は心配ないけど、流産体質の場合、
   流産する可能性があるので気をつけないといけないからね。」


俺 「日常の生活は大丈夫ですか」


先生「日常生活だったら問題ないです」


俺 「スポーツは?」


先生「流産体質だったら流産しやすいのでもう少し様子をみて。
   まぁ鍬もって農作業してても出産する人もいるくらいだから
   そうじゃなければ問題ないんだけどね。」


診察室を出ると
看護師さんが声をかけてくれた。


「先生が言っていたとおり
 日常生活は問題ありませんが、
 もし出血があった場合は、
 とにかく夜でもいいから一度電話をください。
 当直はいませんが、カルテを見て、
 電話にて指示が出るか、先生に来てもらうこともあります。
 くれぐれも電話のときは
 当病院にかかっていますと言ってくださいね。
 最近、救急車でたらいまわしされた話あるでしょ。
 特定の病院にかかってないとああいうことも起こりうるので
 必ず当病院の患者だと言ってください。」


看護師さんの真剣な顔に
なんだか圧倒される。
出血は不安だし、たらいまわしも怖いな。


でもひとまず
想像妊娠でもなく、子宮外妊娠でもなく、
正常の妊娠が確認できたのでよかった。


産婦人科を出るとき、すっかりパパ気分の俺は、
診察室の窓口近くにあったそれに関するフリーペーパーを
いくつも取り始めたら、

「あ、あぁ、どうぞ、持っていって結構ですよ」

看護師さんがビミョウな顔をして言う。


あれ?そのビミョウな顔は何・・
俺、気が早すぎ??



帰り際



妻「よかった、想像妊娠じゃなかった。
  けど流産体質だったらどうしよ~」


俺「大丈夫だよ、けつデカイし」


妻「なにそれ、関係あるの?」


俺「あ、いや。なんとなく。」



マルコー妊夫「第10話 妊婦にお薦め料理!?」へつづく

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第8話「流産体質!?」

妻が一人、診察室へ消えた。
が、すぐに出てきた妻が俺を手招きする。


妻「ダンナさんも一緒にどうぞ、だって」


そして俺も
診察室へと入っていった。



マルコー妊夫「第8話 流産体質!?」



看護士「それでは準備ができましたら
     カーテンを開けて中に入ってください。」


妻はカーテンで仕切られた中に入っていき、
俺はその外でしばらく待っていた。


看護士「はい、中へどうぞ。」


妻は台に横になっていて、
お腹より下の部分はカーテンで隠れている。
カーテンの先に、先生がいる。


そして先生はこう言った。


先生「ああ、よかったね。
   受精卵は子宮内に見えるよ。」


妻の顔が明るくなり、
二人で顔を見合わせた。


カーテンが開かれる。
白黒のモニターを示しながら
先生が説明する。


先生「これが奥さんの子宮内。
   受精卵はこの黒いの。
   子宮も炎症は起こしてないし問題ないね。
   ということは、
   排卵日が2,3週間ズレた可能性があるかな。
   写真出しておこう、はい、いいよ」


続いて診察室へ。


先生「受精卵の大きさからすると、5週目だけど、
   前回の生理から考えると、
   本来だったら7,8週じゃないとおかしい。
   可能性は2つ。
   ひとつは排卵日が2,3週間遅れていた。
   もうひとつは、受精卵の成長が遅い。
   つまり流産体質かもしれない。 」



マルコー妊夫「第9話 流産の確率」へつづく。

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第7話「いざ再診察へ」

これでもやはり想像妊娠だったとしたら
それはそれは精度の高い想像力だ、
むしろ妻を褒めてやろう。


そうこうしているうちに
一週間が経った。



マルコー妊夫「第7話 いざ再診察へ」



診察前日


妻「ねぇねぇ、診察の土曜日、午後から出勤になっちゃった」


俺「俺も土曜は出勤だよ。俺は午前中からかな」


妻「午前中って何時から?」


俺「まぁ土曜出勤とはいっても、強制的なやつじゃないけど、
  10時過ぎには仕事場に着きたいかな。」


妻「朝一で病院行こうと思うんだけど。すぐに終わると思うんだけど。」


診察に同行して欲しい、その結果をすぐに知らせたい
そういう目で俺を見る。


俺「じゃ、出勤前に一緒に行って、待合室で待ってようか」


妻「うん。でも…想像妊娠かも。」


だから
想像妊娠を想像しすぎだって。。。



診察当日


見えるはずの受精卵が
子宮内に見えない。


前回の診察ではそう言われたらしい。


想像妊娠?
子宮外妊娠?


妻の顔は浮かない。
不安顔だ。


俺は何より産婦人科なんて初めてだし、
どういう診察が行われているのかもわからない。
そういう意味ではやはり不安顔だ。


病院は最寄の総合病院。


朝、早い時間だというのに
総合受付はたくさんの人でごったがえしている。

Photo

妻は受付を済ませ、
産婦人科の窓口まで一緒に行く。


他の科の窓口とは打って変わって
産婦人科での待ち人は誰もいなかった。


だから名前もすぐに呼ばれる。


妻「ちょっと行ってくるね。」


妻が一人、診察室へ消えた。
が、すぐに出てきた妻が俺を手招きする。


妻「ダンナさんも一緒にどうぞ、だって」


そして俺も
診察室へと入っていった。



マルコー妊夫「第8話 流産体質!?」へつづく。

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第6話「夫vs妊婦<睡魔」

しかしその後も微熱はつづく。

そして何より妻は
これよりずっと前から



マルコー妊夫「第6話 夫vs妊婦<睡魔」



よく寝る。


「なんかね、
 妊娠すると眠気に襲われるんだって。
 なんとかホルモンが分泌されるらしい。」


俺はそれを聞いて
新婚旅行から帰ってきてからの数日を思い出した。


帰国した日。


俺も妻も
寝た、ひたすら寝た。


ただ疲れていたからだと思ったけど、
その翌日、
ある程度復活した俺に対して、
妻は朝から晩まで寝っぱなし。


それでも、その寝顔を見て
よほど疲れたんだな、
と大らかな気持ちでそう思った。


しかし、
さらに翌々日。


妻はやっぱり寝っぱなしだ。


どんだけ~
さすがに寝すぎ。


もはやこれは確信犯か?


俺の大らかな気持ちはどこかに吹っ飛び

「おいおい家事もあるんだし、働け~」

とムリヤリ起こしてみたりする。


が、反応なし。。。

妻には睡魔と闘おうなんて気はさらさらないのか
完全に落ちたっきり戻ってこない。


今から考えると
アレは妊婦になると発生するなんとかホルモンを原因とした眠気。


こう考えると
いろんなことが当てはまり、
本当に妊娠しているんじゃないのか?と思う。


これでもやはり想像妊娠だったとしたら
それはそれは精度の高い想像力だ、
むしろ妻を褒めてやろう。


そうこうしているうちに
一週間が経った。



マルコー妊夫「第7話 いざ再診察へ」へつづく

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第5話「妊婦が風邪薬!?」

しかし、妻の具合が悪いというのは
この日だけの話では決してなく、
このあとも続いていくことになるのだった。



マルコー妊夫「第5話 妊婦が風邪薬!?」



翌日


妻「今日は実家に行こうかと思ったんだけど、
  また熱が37度越しちゃったから行くのやめちゃった」


俺「平熱って、35度台だったよね?
  37度って、かなり熱あるじゃん、大丈夫?」


妻「大丈夫じゃないよ~それに
  お腹のあたりに違和感もあるのよ。
  ムーディの歌じゃないけど、『痛むほどではないけれど~♪』
  やっぱ想像妊娠かな。。」


ここのところ具合が悪い。
熱が下がらないようだ。
妻が暖房器具にでもなったかと思うくらい熱を発して、
部屋さえ暖かいくらいだ。


翌々日


妻「立ち読みしたの。
  妊娠すると微熱が続くんだって。
  その本、いろいろ書いてあったから、買おうと思ったけど、
  想像妊娠かもしれないと思って買うのやめた。」


まだ微熱が続いていた。
毎日だるそうだったので、もしかしたら風邪なのかと思って
薬を飲むように薦めたけど
いつにもまして頑固に飲もうとしなかった。


妊娠初期の4~7週目は
風邪薬の使用を避けるべきとか、
「妊娠中の服用は避けてください」との注意書きの市販薬は
やはり避けるべきとか、
立ち読みした本に書いてあったようなのだ。


妊娠してることに気が付かずに
風邪だと思ってクスリを飲んでしまう人もいることを考えると
妊娠の事実にいち早く気が付くってのが
結構大切なのかもしれないな。


ま、妻の場合は
想像妊娠かもしれないから何とも言えないけど。。


しかしその後も微熱はつづく。


そして何より妻は
これよりずっと前から



マルコー妊夫「第6話 夫vs妊婦<睡魔」へつづく。

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第4話「妊婦がお酒!?」

できるだけ若いうちに赤ちゃんが欲しい!という願望が
想像妊娠という形で身体に現れているのかもしれない。


妻「でさ、今夜どうしたらいいかなぁ?」



マルコー妊夫「第4話 妊婦がお酒!?」



そうだった。


この日、俺と妻は
共通の友人と一緒に飲む約束をしていたのだ。


妻「飲まないほうがいいよね」


そうだね、と言おうと思ったけど、
本当にそうなのか?とも思う。


俺「え、別に少しくらいいいんじゃない?」


妻「えぇ~まとまんってそういうの気にする人かとおもってたけど
  かなり適当なんだね~」


俺「だってあんまり神経質になってもかえって身体に悪いんじゃない?
  ん~でもま、念のため調べてみるか」


「妊婦 飲酒」を入力し、ネットで検索。


>妊娠中の飲酒により、アルコールが胎盤を通過する問題で、
>胎児性アルコール症候群(FAS)とよばれる先天性異常児の出生がある。
>また、妊婦がお酒を飲むことで、
>早産や流産、分娩異常の原因になることもわかっている。


>どの程度の飲酒量が有害かという点については
>現在のところまだはっきりはしていませんが、
>胎児に対する危険が最も大きいのは妊娠初期の数週といわれています。


>危険な飲酒量は、1日平均純アルコールにして60ミリリットルであるとか、
>日本ではアルコール依存症の妊婦がとくに妊娠初期に
>日本酒 換算で2~3合程度、ビールなら2000ml以上(大瓶3本以上)、
>ウイスキーならダブルで3杯、ワインでグラス3杯を連日飲酒すると
>FASを生じるなどともいわれている。
> 妊娠の時期や妊婦の体質などいろいろな要因が関与するので一概にはいえない。
>それ以下でも起こることが知られている。
>ただ、ビールを少量ないし1杯程度なら時々であれば許容されるだろう。


>妊婦の飲酒はたとえ少量でも、
>子どもの10代の成長期の発育に影響を及ぼす可能性があることがわかりました。
>飲酒も喫煙と同様に、胎児に影響があることは
>母親として忘れないでおいて欲しい情報です。
>喫煙と違って妊娠期間中の飲酒さえ止めればいいので、
>子どもの将来のためにも妊娠中は禁酒しましょう。


などなどなど…



俺「ダメみたい。やめよう。」

妻「だよね。
  まぁどうせ、具合悪いし、
  みんなには体調崩したってメールで伝えているから
  飲まなくても不思議には思わないと思うよ」


その日は
飲み会にきたメンバーも
病み上がりだったり風邪気味だったりで
妻が1滴もお酒を飲まないことに
何の違和感も抱かれなかったようだった。


しかし、妻の具合が悪いというのは
この日だけの話では決してなく、
このあとも続いていくことになるのだった。



マルコー妊夫「第5話 妊婦が風邪薬!?」 へつづく。

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第3話「想像妊娠!?」

俺は妻を待つのをあきらめて
仕方なく出勤する。

すると
会社への移動中
携帯電話に妻からメールが入った。



マルコー妊夫「第3話 想像妊娠!?」



「帰ってきたよ。今日は遅いんだよね?」

事前に妻には
仕事の後に会社の人と飲み会があると伝えてあったのに
わざわざ改めてそのことを確認したということは
どこかへ外出した結果、
俺に何かを伝えたいことができたのかな
って思った。

でも、何か伝えたいこと。
さっきの不審行動の結果、
伝えたいことって何だ??

思い当たるふしがあるとすれば・・・

9月終わりに新婚旅行に行った。
そのとき妻は生理用品を旅行バックに積めていた。
ちょうど新婚旅行中が
それに当たりそうだということだった。

しかし
新婚旅行中はもちろん
帰国してからも
それらしい動きはなかった。

もしかして
朝にこっそり出かけたのは
産婦人科!?
伝えたいことって、
妊娠!??

前日のこの直感は
「あたし、妊娠したかも」
という妻の告白によって現実のものとなった。


・・・か、にみえた。


妻「昨日の朝に産婦人科に行って、
  妊娠の兆候があるって。
  妊娠していれば、妊娠2ヶ月。
  妊娠は最後の生理から換算するからね、2ヶ月になるの。
  ただ・・」


俺「ただ?」


妻「見えるはずの受精卵が
  子宮内に見えないって。
  子宮外妊娠かもしれないから、
  1週間後にもう一度診察に来てくれっていわれた」


俺「子宮外妊娠?」


妻「文字通りだよ。受精卵が子宮に着床しないで
  子宮外で妊娠しちゃうこと。そうなるとタイヘンみたい。
  でも私、想像妊娠かもって気もするんだよね。
  ほら、想像だけでも妊娠の兆候って出るって言うじゃん」


そ、想像妊娠?!


ま~さ~か~


でも、待てよ。
確かに妻ならありえない話ではない。


なんせ1度ひとつのことを考え出すと
人の話は耳に入らないわ、
朝まで寝られなくなるわで、
集中して物事を考えてしまう傾向があるからだ。


できるだけ若いうちに赤ちゃんが欲しい!という願望が
想像妊娠という形で身体に現れているのかもしれない。


妻「でさ、今夜どうしたらいいかなぁ?」



マルコー妊夫「第4話 妊婦がお酒!?」へつづく

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第2話「妻妊娠!?」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第2話 妻妊娠!?」



2007年10月初旬


「あたし、妊娠したかも。」


昼時、食卓でテレビを見ていたとき
妻からそう言われた。

妻は37歳。
俺とは5つ年上で、今年8月に結婚したばかり。

もし妻の言っていることが本当で、
そのまま順調にいったとしたら
35歳以上の出産。
高齢出産、俗にいう丸高(マルコー)出産だ。

「あたし、妊娠したかも」

その言葉を聞いた瞬間、
前日の出来事を思い出した。



前日


俺は仕事が忙しい時期で
この日も休日だというのに出勤日。

朝の出勤準備中、
俺はトイレの個室にいた。

扉の向こうから
ノックされる。


妻「ちょっと外出してくる。」


俺「え、どこに?」


妻「すぐ戻るから」


行き先を言わずに出掛けることはあまりないので
なんとなく様子がおかしいと思った。

思ったが、俺はトイレの個室。
出るに出れない。。

出るものが出たときには
妻はもう外出していた。

そして
すぐ戻るといいながら、
1時間が経過し、
俺はもう出勤しなくてはいけない時間。

テーブルには妻の携帯電話は置きっぱなしだし、
玄関先の妻の自転車も置いたままだ。
そう遠くまでは出かけていないはずなんだけど
なぜか帰ってこない。

俺は妻を待つのをあきらめて
仕方なく出勤する。

すると
会社への移動中
携帯電話に妻からメールが入った。



マルコー妊夫「第3話 想像妊娠!?」へつづく

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