第24話「マタニティマークの効果」
この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。
マルコー妊夫「第24話 マタニティマークの効果」
妻「みてみて、今日これもらってきた」
俺「おっ、どこでもらってきたの?」
妻「私鉄の改札の駅員事務室。
『「妊婦のマーク」ください』っていったら、
『あ~、ちょっと待ってください』って
若い駅員さんが探しにいってさ。
事務室にいるもう一人の駅員さんに
『マタニティーマークどこでしたっけ?』って。
マタニティマークっていうんだね、これ
妊婦のマークとか言っちゃった」
俺「あははは。
付けるとどのくらいの効果あるのかね。」
妻「さぁ~。
使ってる友達が言うには
結構席を譲ってくれるらしいよ。」
俺「それってDちゃんのこと?
だって、彼女はそうじゃなくてもおなか大きかったじゃん。
それはマークの効果じゃないんじゃ。。」
妻「そうそうDちゃんって、
赤ちゃんでおなかが大きくなるはずのないときから
お腹大きかったからね~。見た目から妊婦っていいよな~
でも考えてみると私、
出勤にも駅の数3つくらいしか乗らないし、
あんまり必要ないかも。」
俺「安定期に入るまでのおなかが大きくないときが
一番気を遣うなんて俺はあんまり知らなかったからな。
見た目が妊婦じゃないだけに
このマークの意味って大きいよね。
まぁこれで周りはやさしく接してくれるかもよ。
付けたときの効果が楽しみだね」
それから数週間後。
妻「これ着けて初めて席を譲ってくれたよ。」
俺「ホント?よかったね」
妻「結局断っちゃったけどね。
次の駅で降りる予定だったから。でも嬉しかった~」
その数日後。
二人で出かけたときも
妻が席の前に立つと、若い男性が席を譲ってくれた。
見た目じゃ妊婦であるかはわからないわけだから
譲ってくれた彼は妻のつけているマークを見たからだ。
マタニティマークは
着けているからといって
誰もが気づくわけではないから、
凄く効果があるってわけではないようだけど、
なんとなく世の中が
妊婦にやさしくなってきた気がする。
さて、2週間後の9週目の検診は
検査がいろいろとあるということで、
妻が一人で病院に行ってきた。
携帯メールには「帰ったら話すね」とあり、
元気に育っていたのかどうか気になりながら
帰宅の途についた俺は、自宅の扉を開けた。
、
マルコー妊夫「第25話 分娩病院選び」へつづく。
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