【妊娠中期】(妊娠5ヶ月)

第44話「子宝いぬの御利益」

妻「お待たせ~」


俺「どうだった?」



マルコー妊夫「第44話 子宝いぬの御利益」



妻「うん、うにゃうにゃ唱えてたけど、
  自分の名前呼ばれたのは分かったよ。」


俺「よかった。じゃ、いぬを触りに行こうよ」


妻「?」


人ごみを掻き分け
本殿の左側に位置する、目指すは「子宝いぬ」像。


子犬とそれを見つめる母犬の銅像で
そのまわりは十二支の玉があしらわれている。


立て看板には

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「子宝いぬ
 生まれ歳の干支の所を撫でて
 安産・無事成長を祈念してください」


とある。
これに触ると御利益があるのかな。


ところがみんな考えることは一緒なので
銅像の周りはたくさんの人が取り囲んでいて
タイヘンな賑わいだ。

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俺「あはははは」


妻は母犬をさわり、
その手で今度は自分のお腹をさする。


妻「違うの?」


俺「いいんじゃない?」


人前でテレながらも丁寧にやっている妻の姿が
なんともかわいらしくて笑ってしまった。


母犬、子犬ともたくさんの人たちに触られて
ぴかぴかに光っている。
それだけの人たちの願いを叶えてきた跡なのかもしれない。


こうして、
妊娠5ヶ月目となった妻は
安産祈祷で神さまのご加護を受けながら、
安定期と呼ばれる時期に突入した。



マルコー妊夫「第45話 完敗だよ@母親学級」へつづく。

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第43話「安産専門お宮の強さ」

残念ながら、妻が祈祷を終えるまで
ダンナはしばし外で待ちぼうけなので、周りを探索し始めた。



マルコー妊夫「第43話 安産専門お宮の強さ」



「境内禁煙 妊婦さん、お子様のため、ご協力ください」
の立て札が。当然、禁煙。


それだからなのか、
お線香などの煙系も一切みなかったような。


妊婦にはやさしい。


ベビーカーでも移動できるようにスロープがあったり、
境内まではエレベータで行けるようになっている。

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ベンチの背もたれには
マタニティ専門店の大きな広告が。
この境内では、何かとマタニティ系広告を眼にする。


そして、出店は、
お好み焼きやら綿アメやらのお店ではない。

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「出産準備用品」のお店だ。
ガードルやら帯やら下着やら
こんな出店見たことない。


ここでは、妊婦だけではなく、
生まれたばかりの赤ちゃんを連れてくる人も見かける。


どうやらこれを「初宮参り」というらしい。


安産を祈祷した結果、神様のご加護の下、
赤ちゃんが無事に生まれた場合、
親子ともども今後のご加護をお願いするわけだ。
おおむね男の子は生後31日目、
女の子は生後33日目にするらしい。


つまり、水天宮では
子授け祈願から、安産祈願、お礼参り、
初宮参り、七五三もあるわけで、
安産・子授け専門のお宮でありながら、リピーター確保も完璧。
広告だって特定の消費者に対して的を絞ってるから
効果抜群だろうし、だとすれば広告代も高めに設定できるだろう。


こういってはバチが当たりそうだけど、
少子化でありながらもビジネス界であれば、
選択と集中が上手くいっていて、
勝ち組パターンと言えるかもしれないな。

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妻「お待たせ~」


俺「お帰り。どうだった?」



マルコー妊夫「第44話 子宝いぬの御利益」へつづく。

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第42話「安産祈祷料」

いまだかつて
これほどの妊婦たちを一度に見たことなどない。



マルコー妊夫「第42話 安産祈祷料」



妻「まずはどこに行くんだ?」


階段を登ったところでもらった見取り図を見る。


俺「これじゃない?ほら、並んでるし」

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お参りの前には、まず手水を取る。


「手水舎の柄杓に水を入れ、はじめに左手を清めます。
 つぎに・・」


ご丁寧にも「手水の作法」が図入りで設置してあり、
これを見ながら、ひとりひとりやっている。


手を清めた後は


警備員「本日はこちらですべて受け付けです。
    出来る限り空いている場所にお並びくださ~い!」

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「戌の日受付 安産(お腹帯・お守・特別祈祷)」
という大きな大弾幕の下へ警備員が誘導している。
どうやら戌の日は混乱を避けるために
受付はまとめてここで行っているのだろう。


ここでは、
「お腹帯・お守り」の購入(3,000円)申込と
「安産の特別祈祷」の祈祷料(3,000円)受付だ。


祈祷は妊婦のみ対象なので、
妻は受付で祈祷料を払った後、書記の列に並ぶ。


この列は、どうやら
本殿で自分の名前を張られ、読み上げられる札を
毛筆で書記に書いてもらうためのものらしい。


妻の名前をそれはいとも簡単に
サラサラサラっと筆を走らせ、達筆で、慣れたもんだ。


手続きが終わった妊婦は
テントの下で待機する。
テントの下は50名以上はラクに入る。

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ほぼ10分ごとに本殿に案内されるようだが、
その間にテントは妊婦で一杯になるのだ。
このセットを今日だけで何度繰り返されるのだろう。


「こちらどうぞ。」


もらっちゃった、といううれしそうな表情をする妻。
テントの入り口で渡されたのはカイロ。
テントで待っている間の心遣いなのかな。


「それでは一番前にお座りください。」


前の回がちょうど移動したばかりで
妻は先頭になった。
妻のあとにも次々とテントに入っていく。


おっ、どの妊婦もマタニティマークをつけているな。
買い物バックやリュックからグッチやビトンのバックまで。
年齢や服装がバラバラでも同じマークまでつけていると、
不思議な一体感があるもんだ。


残念ながら、妻が祈祷を終えるまで
ダンナはしばし外で待ちぼうけなので、周りを探索し始めた。



マルコー妊夫「第43話 安産専門お宮の強さ」へつづく。

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第41話「水天宮へGO!」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第41話 水天宮へGO!」



昔から日本には
妊娠5ヶ月の「戌(いぬ)の日」に
安産を祈願し、お腹帯を巻く風習がある。
どうして「戌(いぬ)の日」なのかというと、
「いぬ」はお産が軽く、安産のシンボルだからである。


そして安産の祈願は
安産、子授けのお宮である、水天宮で行う。


・・のだそうだ。


俺はそもそもその風習を知らず、
水天宮は駅名くらいでしか知らなかったのだが。。


妊娠5ヶ月目の最初の戌の日、
俺は妻に連れられ水天宮に向かっていた。


俺「あ、あそこにもマタニティショップ」


そう、水天宮に向かうまでの通りには
マタニティショップがあちらこちらにあるのだ。


そして、水天宮前の交差点で信号を待っていると、


「こちらどうぞ、「たまひよ」で~す」


「カタログになりま~す。
 あちらにお店もございますのでどうぞご覧くださ~い。」


マタニティ関連のものであっという間に一杯になる。
なので、もらったばかりの黄色い手提げ袋に、
それらの資料をまとめて入れ、
信号が変わったところで、交差点を歩き始めると


俺「うわ、向こうから歩いてくる人たち、
  みんな黄色い袋持ってる!
  ってことは基本的にみんな妊娠夫婦か。」


もはや、黄色いバックが妊婦のしるし。


妻「でもおばあちゃんたちも持ってるよ。」


あ、ホントだ。。。


って、それは単に
黄色い袋が欲しかっただけなんじゃ。。

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警備員「階段では事故防止のため、左側通行となります。」

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水天宮への階段を登ると
ものすごい「人」、いや「妊婦」でごった返していた。
いまだかつて
これほどの妊婦たちを一度に見たことない。

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マルコー妊夫「第42話 安産祈祷料」へつづく。

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