第44話「子宝いぬの御利益」
妻「お待たせ~」
俺「どうだった?」
マルコー妊夫「第44話 子宝いぬの御利益」
妻「うん、うにゃうにゃ唱えてたけど、
自分の名前呼ばれたのは分かったよ。」
俺「よかった。じゃ、いぬを触りに行こうよ」
妻「?」
人ごみを掻き分け
本殿の左側に位置する、目指すは「子宝いぬ」像。
子犬とそれを見つめる母犬の銅像で
そのまわりは十二支の玉があしらわれている。
立て看板には
「子宝いぬ
生まれ歳の干支の所を撫でて
安産・無事成長を祈念してください」
とある。
これに触ると御利益があるのかな。
ところがみんな考えることは一緒なので
銅像の周りはたくさんの人が取り囲んでいて
タイヘンな賑わいだ。
俺「あはははは」
妻は母犬をさわり、
その手で今度は自分のお腹をさする。
妻「違うの?」
俺「いいんじゃない?」
人前でテレながらも丁寧にやっている妻の姿が
なんともかわいらしくて笑ってしまった。
母犬、子犬ともたくさんの人たちに触られて
ぴかぴかに光っている。
それだけの人たちの願いを叶えてきた跡なのかもしれない。
こうして、
妊娠5ヶ月目となった妻は
安産祈祷で神さまのご加護を受けながら、
安定期と呼ばれる時期に突入した。
マルコー妊夫「第45話 完敗だよ@母親学級」へつづく。
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