第78話「号泣!出産ドキュメントDVD@両親学級10」
この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。
マルコー妊夫「第78話 号泣!出産ドキュメントDVD@両親学級10」
出産経緯を追った出産までのドキュメント映像が始まり、
VTRに合わせて助産師がコメントを付していく。
助「いまこれが、第一期。子宮口が全部開いていない状況です。
ご主人に腰をマッサージしてもらっているところですね。」
まだダンナの話にも耳を傾けてる様子。
笑ってる場面もあるし。
助「子宮口が全部開いたので、分娩台に移りました。
まだ、いきんだりするほどでは、ないのかな。」
もうこの段階で、
奥様、げっそりで余裕なしの顔してるんですけど。。
助「いきんでるところなんですね。子宮の収縮にあわせて。」
うわ、すっげー辛そう、奥様。
一方、ダンナはうちわで扇いでいるだけ。
ダンナができることなんてこんなもんか。。。
助「分娩台では、こんなふうに、
ダンナさんには頭のほうに立ってもらいますので。
いま、リラックスしているところですね。」
リラックスの時間も短くなってきた。
助「また、いきんでるところです。
身体を丸くしたほうが、赤ちゃんが出て来やすいんですね。
グッといきんでー。
陣痛がなくなったら休憩時間です。」
そして、これを何度か繰り返し、
いよいよ生まれる瞬間がやってくる。
DVD「奥様「ふ~ふ~ふ~ふ~」
助 「もう出てくるよ、ほら見ててね・・・ほら~」
周り「わぁ~」「キャー」「パチパチパチパチ」」
赤ちゃんが取り上げられ、夫婦二人とご対面。
DVD「赤ちゃん「ふんぎゃ~」
助「はい、おめでとう~!!」」
赤ちゃんのへその緒が切られ、
奥様の胸の上に赤ちゃんがやってくる。
ダンナも奥様も和やかな笑顔でいっぱいだ。
助「ここからはダンナさんの出番です。
ビデオまわしても写真とってもいいです。
これは、赤ちゃんが飲み込んだ羊水を
取っているところですね。
そして、体重を量って、身長も測ります。
落ち着いたら、分娩室で、
このように母乳を上げることもできます。」
最後は幸せそうな三人の映像で終了する。
ぐすん、ぐすん。
周りを見渡すと、
会場のあちらこちらで涙している奥様たち。号泣する人まで。
って、隣の妻を見ると・・・妻もじゃん。
こうして両親学級のプログラムは全て終了し、
最後に感想を発表する。
どの夫婦もダンナのほうが立ち上がり、
「DVDを見て立会いしようと思いました」、
「これからちゃんと妻のサポートをします」
という感想が圧倒的だった。
帰り際
俺「DVD終わったとき、ママたちはみんな泣いてたね。
パパたちはポカ~んとしてたようだけど。」
妻「そりゃ、私たちは、
おなかの赤ちゃんが動いてるの日々感じてるからね。」
俺「そっか、そうだよな。やっと会えたね、っていう感じなのかな。
そりゃ、パパたちに実感がないのは当然か。」
俺のお腹に赤ちゃんがいるわけではない。
だから、妻のように感じることができるはずもない。
妊娠をしてからのこの数ヶ月の
妻たちのテンションの高まりと俺らのテンションの違いが
DVD放映後にああいう形で明らかになったのは
仕方のないことだ。
でもこの両親学級で明らかに変化があったのは、
むしろ夫である男たちの意識だろう。
頑張ろうぜ、プレパパたち。
俺たちにできる最大限のことをして、
一緒にジュニアを迎えよう。
マルコー妊夫「第79話 食欲減退9ヶ月と死神」へつづく。
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