【妊娠中期】(妊娠23週~)

第57話「妻、倒れる」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第57話 妻、倒れる」



友人の結婚披露宴に参加をしていた俺に
一通のメールが入った。


妻からだった。


確かこの時間、妻は料理教室に通っているはずで、
俺が披露宴中であることも知っているはず。
わざわざこの時間にメールって何だ?
ちょっと胸騒ぎがしてメールを見た。


「料理教室内で貧血になってダウンしてしまった」


なっ・・


「人生初の貧血だったから
 最初はなんだかわからなかったけど、
 寝ながらこれが貧血なんだろうなって…。
 おかしいと思ったときすごい恐怖だったよ」


披露宴も終盤だったが、
俺は、披露宴を退席して戻ったほうがいいのか?


「10分くらいして復帰してからは座って作業をさせてもらった。
 皆にすごく心配かけちゃった。
 今自宅でこれからお昼を食べて実家に行こうと思うんだ。」


でも妻のメールの状況からして、
だいぶ落ち着いているようだった。
ひとまずメールを返して様子を見る。


披露宴もお開きになり、会場は明るくなった。


「このあと2次会行く?」


隣に座っていた友人が声をかけてきた。


俺「あぁ、行くつもりなんだけど、
  どうやら妻が倒れたらしいんだよね。」


友「えぇ~大丈夫?すぐに帰ったほうがいいんじゃない?」


俺「料理教室でパンをこねているときに貧血で倒れたって。
  でもメールの様子だと大丈夫みたい。」


友「あぁ~妊婦だもんね。
  確かにそういう作業のときは貧血になりやすいかも。
  ま、私の場合は、貧血もつわりも
  妊娠してから子供が生まれる直前まで
  ずっと苦しめられたからなぁ。」


友人は2児のママ。
俺の妻が妊婦だと言うことを話したら、
披露宴の最中も、妊娠時の体重の変化とか子育てのこととか
けっこう話をしてくれていた。


俺「妻はつわりもたいしたことなかったし、
  貧血なんて一度もなかったんだよね。
  だから、今回はけっこう凹んでるみたい。」


友「しょうがないよ。妊婦はそういうもんだからさっ。
  凹む必要なし!」


俺「ありがとう。そう伝えておくよ。 で、2次会はいくの?」


友「2次会は船上パーティでしょ?行きたかったんだけどな~
  でもさすがに子供二人置いてきてるからね。
  私は帰るよ。私の分まで楽しんできてね。」


15年前は高校生だった友人も、今やたくましい2児のママか。
妻も無事産むことが出来たらたくましいママになれるかな。


帰宅して、
顔色がだいぶ良くなった妻と話していた。


妻「明日は日曜だし、家にいるよね?」


俺「あ、いや明日は仕事で出るよ。」


妻「えぇぇ~もし私が一人で倒れたら・・」


今日の貧血がずいぶんトラウマになっているのね。。


俺「わかったわかった。なるべく早く帰ってくるから」


妻のたくましいママ化は、まだまだ先になりそうだな。



マルコー妊夫「第58話 歓声→恐怖!第2回母親学級」へつづく。

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第56話「妻の姓名判断自作ソフト」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。


マルコー妊夫「第56話 妻の姓名判断自作ソフト」


翌日の夜。


俺「ただいま。」


妻「おかえり~見てこれっ!!
  画数入れたらね、自動判定するエクセル作ったの!」


前日買った本を読みながら、
画数について勉強していた妻。
次の日には自作で名付けソフトを作ってしまうのだから驚きだ。


妻「ウチは苗字の画数が多いし、
  まとまんの名前は漢字一文字だから
  やっぱり赤ちゃんも漢字一文字がよいよね。」


そういって候補がたくさん挙がっていた。


名づけをするにもいろんな切り口がある。


呼び名・音から考えたり、見た目・漢字から考えたり、
由来・イメージから考えたり、姓名判断・画数から考えたり・・・。


でもなんだかんだと、画数については
なかなか外せないポイントな気もする。


妻「今日なんて仕事場で人の名前が気になってしょうがなくてさ。
  名前見ては画数調べちゃうんだけど、
  世の親御さんってすごいよね~、
  ほとんど悪い画数なんてなくてさ。
  よく考えられてて、そっちに感動しちゃったよ」


そう、画数はあとから検証可能なので、適当に決めて
あとからいろいろと言われるのもしゃくである。


姓名判断にもいろいろな言い伝えがあるんだろうけど、
姓の合計画数である「天格」は、
天命を示し判断材料にしないので、
姓の最後の文字と名の最初の文字の合計数「人格」、
名の合計画数「地格」、姓名の合計画数「総格」、
総格から人格を引いた画数「外格」で判断するらしい。


「人格」は性格・才能を示し一生の運勢を決め、
「外格」は対外関係に作用し、
「総格」は一生の運勢と中年期以降の社会運を決め、
「地格」は出生時から中年期の運勢を決めるのだという。


妻のソフトは、苗字と名前に画数を入力すると
総格、人格、地格、外格が「◎」「○」「△」で表示されるのだ。


う~ん、一文字だとしてもこれだけあるのか。
画数をクリアしたとしても、
全体の見た目とか漢字のイメージが重要になってくるなぁ。


妻「あ、これはダメ、私の嫌いな人、思い出すから。」


あぁ~そういうハードルもあるのね。


いくつかに絞ってはみるものの、
その子の人生を左右しかねない、
一生付き合うものなのだと思うと
そう簡単に決められるものでもない。


行き詰っていた俺の後ろで、
妻が急にいろんな名前を呼び始めた。


俺「な、何?!何を始めたの?」


妻「え?こうやってお腹の子が
  どの名前で反応するかなって思って。
  これはダメだなぁ。・・・あ、この名前で動いた!」


そう遠くない未来、
ボクの名前はどうやって決めたの?
と息子に聞かれたとき
お前が自分で決めたんだよ、とでも言うつもりか??


ま、まぁ、でも、この風景が何かオモシロイので
しばらく眺めていようっと。



マルコー妊夫「第57話 妻、倒れる」へつづく。

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第55話「立読みで名付け?!」

診察室から廊下に出た二人。
話は当然、性別の話になる。



マルコー妊夫「第55話 立読みで名付け?!」



俺「やっぱり男の子だったね~」


妻「夢にも出たしね、当たるんだね~。
  じゃ、本屋いかなきゃ。」


俺「え?なんで?」


妻「名前!
  男の子って決まったら、名前決めなきゃ」


俺「も、もう?」


病院を出て、ようやく朝マックにありつけたと思ったら、
その足で本屋に入る。


「名づけ、名づけ。。」
妻はそうつぶやきながら本屋を歩き回り、
俺は妻に一声かけて、ひとまずトイレへ。


トイレから戻ると、名づけ本のある本棚の前で
ひと際すごい集中力で立ち読みをする妻を見つけた。


俺「いいのあった?」


妻が手にしていたのは
男の子の名前しか載っていない本。


俺「男の子限定?
  二人目の名前に使えないかもしれないじゃん。」


妻「あ、そうか。
  女の子の名前も載っている本のほうがいいか。」


すっかり没頭していた妻が我にかえる。


俺「まぁ、二人目も男の子かもしれないし、どっちでもいいか。
  ってすでに二人目を意識した会話してるけど、
  この子、生まれてみたら、女の子だったらどうするよ?」


妻「あははは、あの突起はなんだったのかって?」


俺「性別限定の本のほうが詳しく書いてあるし、
  まぁインターネットでも調べられるしね。
  いいんじゃない?男の子限定の本で。」


しかし妻の反応がない。


俺「・・って、聞いてる?
  ずいぶん集中してるけど、
  立ち読みで名前決めるんじゃないからね。」


妻「・・あっ、あぁそうだよね。
   じゃ、これ買おうっと」


ふぅ、危ない危ない。
ホントにこの場で名前が決まってしまいそうだった。


以前、赤ちゃんが出来たと知ったときに
「初めての妊娠」本をひたすら読んでいたのと同様に
今日からは名づけ本マスターになりそうな勢いだ。


いやいや、その勢いは
とどまるところを知らなかったのだ。



マルコー妊夫「第56話 妻の姓名判断自作ソフト」へつづく。

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第54話「判明!?赤ちゃんの性別」

せ、性別?!もうわかっちゃうの??

ドキッとしている俺に対して、
この時期に性別がわかることを妊婦本で勉強している妻は
いたって冷静に答える。

妻「知りたいです」

先生「知りたい?
   見えないかもしれないけどね。
   ・・・・足でしょ?
   こっちにも足が出てて、ここが股なんですが・・

マルコー妊夫「第54話 判明!?赤ちゃんの性別」

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   おチンチンあるよね。わかるかな。
   これっ、これ飛び出して、これ、
   おチンチンでいいと思います。

   たぶん男の子で。

   あ、ほら、やけに突き出してる、びよ~んって。
   わかるかな。私的にはかなり飛び出してるんだけど。」

俺「あっははは。そうなんだ。」

先生「わかるかしら。
   あぁ、ちょっとわかりずらくなっちゃったね。
   あ~これこれこれこれ。
   前に手がきちゃってわかりずらいんだけど。
   男でしょ、どうみても。
   たぶん、まぁ100%ってことじゃないんだけども
   男でしょう、ほとんど。
   で、これお顔。
   眼眼鼻口わかる?そんな感じ。わかる?」

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俺「あぁ~見える、顔見える」

先生「見えますよね?」

妻「あ、ホントだ」

先生「これ今、唇が映って、」

俺「あぁホントだ、動いてる。」

先生「今、手が来たね。
   ほら、水面からにゅ~って顔を出してくる感じ。」

妻「わぁ~スゴイ」

先生「ね、元気でいいと思います、OK、問題ないです。」

そして先生は診察机に戻る。

先生「体重は頑張ったね。
   ほとんど増えてないので大丈夫です。」

妻は俺の顔を見る。
その表情がすでにガッツポーズだ。

先生「最初がね。驚くほど増えてしまったので。
   でも元が細いからね、大丈夫だと思うんですけどね。
   そしたら今日はこの週数的には問題がないので
   また次週の予約が、4週間後ですね。
   次まで4週間後で、そこからは2週間ごとくらい、
   と考えておいてください。
   次回たぶん、おりものチェックをするので、
   一回、内診台に乗ってもらうと思います。
   そういうふうに思っていてください。はい、じゃいいですよ。」

先生に体重管理を褒められた妻が
その後数日で体重が急増したのは言うまでもない。

診察室から廊下に出た二人。
話は当然、性別の話になる。

マルコー妊夫「第55話 立読みで名付け?!」へつづく。

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第53話「赤ちゃんの体重」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第53話 赤ちゃんの体重」



前回の診察日で
診察前に朝マックしたことを後悔していた妻は、
予告どおり、朝マックをせずに診察に臨む。


先生「23週ね。よく動きます?」


妻「はい」


先生「もう、かなりわかりますものね。」


そう言いながらベットに横になった妻のお腹に
超音波の機器を当てる。


先生「あ、今日は逆子じゃない。
   頭がここですね、ママのココにいて、ここに頭。
   超音波なんでね、
   こちらからでも、こちらからでも、映せちゃうんですけど、
   下にあるってことはわかっているので、一安心。」


先生はさらに続ける。


先生「身体がこういうふうにあって、
   真ん中で、心臓が動いてますね、パクパク。
   ママの右上に赤ちゃんがいる感じですね。
   左は空間があるから、手が伸びてたり、足が伸びてたり
   へその緒があったりとかしてますね。
   ただまだ小さいからね、
   お腹の中でクルクルクルクルしてると思いますね。


   ここが身体のところで、これが身体の輪切りなんですけど
   心臓がここでちゃんと動いていますね。

   いまこれは・・足を写そうとしているんですけど
   これが太ももの骨です。
   で、太もも、太ももなので、これが股なのね。
   だから性別見るとしたら、ここを詳しく見る感じなんですけど。

   赤ちゃんは23週2日サイズ・・で、538グラムぴったり、
   いいと思います。
   やっと500グラムってとこですね、
   でもちょうどいいと思います。

   性別って見たほうがいい?」


せ、性別?!もうわかっちゃうの??


ドキッとしている俺に対して、
この時期に性別がわかることを妊婦本で勉強している妻は
いたって冷静に答える。


妻「知りたいです」


先生「知りたい?
   見えないかもしれないけどね。
   ・・・・足でしょ?
   こっちにも足が出てて、ここが股なんですが・・



マルコー妊夫「第54話 判明!?赤ちゃんの性別」へつづく。

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