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2008年10月

第83話「いざ出産予定日へ」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第83話 いざ出産予定日へ」



俺にとって4月から5月にかけては
一年間でもっとも仕事が忙しい繁忙期。
連日連夜、帰宅が深夜になったり、
土日も休まずにぶっ通しで仕事する週もザラにある期間である。


しかし、この期間に


妻「沐浴セットきたよ。」

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妻「ベビーベットはレンタルでいいんだよね。注文しとくから。」


妻「ほれ、哺乳瓶セット。プーさんの。」


妻「結局、ベビーチェアは買っていいんだよね?注文しちゃうよ~」


妻「見て見て、コレ赤ちゃんの肌着、ちっちゃくな~い?」


妻「ネットで注文してたオンブ紐きたぞ。」


次から次へとウチに納品されるベビー用品の数々。


そうこうしているうちに
5月も後半になり、俺は仕事のヤマを越える。


飲み会の帰り際、携帯メールが入る。


妻メ「酔っ払ってる?ベットきたよ」


帰宅すると
寝室にはベビーベットとその上にベビー布団がセットされていた。

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俺「おぉ~さすがにコレはテンション上がるなぁ。」


妻「でしょ?ドキドキだね~」


予定日が近づくにつれ、
妻がいつ産気づいても立ち会うことができるように、
自分が責任者で動かなければいけない仕事は早め早めに片付け、
上司には無理言って出産予定日前後一週間は
責任者としてではなく二人以上でできる仕事を配分してもらい
俺がいつ抜けても仕事が滞らないように配慮してもらう。



妊婦検診(39週)


妻メ「体重は2,561gになったよ!
   来週の検診の様子をみてまだ生まれそうにないなら
   意図的に産むか様子を見ましょう、って。
   一週間は普通に過ごしてくださいってさ。いよいよだねぇ。」


よし!2,500g超え。
これでいつ生まれても安心な大きさになった。


そして、
ベビー用品で最後の大物、ベビーチェアが届き、準備万端。

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出産予定日は6月5日。


予定日まで1週間を切り
さぁ、いざ出産予定日へ。



マルコー妊夫「第84話 陣痛」へつづく。

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第82話「落胆!毎週小さくなる赤ちゃん」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第82話 落胆!毎週小さくなる赤ちゃん」


出産予定日まで1ヶ月を切り
いよいよ臨月に突入。


臨月になると、
妊婦検診は週一回となる。


検診の朝


妻「この(2週間)前の検診で1857gだったから、
  今回の検診は2,000g超え確実かな。」


そういって、足取り軽く
俺の出勤より先に家を出た妻。


36週の平均推定体重は2200g~3200g前後という。
確かにこの時期でせめて2,000gは超えてほしいところだ。


しばらくして、検診が終わった妻から
携帯にメールが入る。


妻メ「体重前回とほとんど変わらず・・次回まで保留になった」


えぇ~!?
しかも次回は30分くらいベルトみたいのを付けて
お腹の様子を測ると言われたらしい。



次の週(37週)


妻メ「ベルトは(赤ちゃんの)心音を聞くためのものだった。
   元気で問題ないって。推定体重は2281gだって!
   でもちっこいから来週もベルトつけてって言われたけど」



その次の週(38週)


妻メ「また1回目前回より小さく出ちゃった。
   はかりなおして2352gになったけど」


2500g未満を「低出生体重児」といい、
いわゆる未熟児である。
この時点で出産予定日はもう2週間後に迫っているというのに。。


赤ちゃんが小さくなる原因として
赤ちゃん自身の心臓や脳神経系統の障害、染色体異常などで、
発育不全を起こしているケースがある。
また、妊婦側の原因として
妊娠高血圧症候群で子宮への血液の流れが悪くなり
必要な酸素や栄養が不足したり胎盤の働きが悪くなることで
赤ちゃんが順調に育たなくなるというケースがあるらしい。


妻は、「自分の身体が小さいからかな」とか
「9ヶ月目のときほとんど食事ができなかったからかな」とか
ときどき暗い顔をしてつぶやいていた。

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しかし、妻のお腹が日に日に大きくなっているのに
推定体重が、前の週より小さく測定されたりするのは、
妻が診察の様子を撮ったここ数週間のビデオを観れば
一目瞭然なのだ。


ビデオによれば、


先生「あ、逃げた」「今日もよく動くね」
  「う~ん、もう一回測らせて」
  「足がうまく出ないんだよね」「動きまくり」
  「アハハこの前より全然小っちゃくなっちゃった」
  「小さくなるわけないんですけどね~」


そう、検診時に限ってお腹の赤ちゃんが
非常によく暴れ、推定体重が正確に測れていないのである。


先生「これまでもちゃんと成長してきてましたし、
   お腹の大きさからしても順調に育っていると思いますよ。」


残念ながら数値には出ないのだが、
先生の言葉を信じてもう少し様子を見ることにしよう。



マルコー妊夫「第83話 いざ出産予定日へ」へつづく。

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第81話「恐怖の妊娠線現る」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第81話 恐怖の妊娠線現る」



朝起きてリビングに行くと
ひどく落ち込んだ妻がいた。


妻「見てよ、ココぉ~
  あ~もう、ゼッタイ妊娠線だよぉ~」


妊娠線


妊娠するとおなかなどの脂肪の厚い部分にできる、
赤みを帯びた5~6センチの線をいい、ミミズバレのようなもの。


これは、お腹が急に大きくなると、伸び縮みしやすい表皮に
ついていけないその下の脂肪層が亀裂を起こし、
表皮に妊娠線ができるのである。


そして、女性にとって何より恐ろしいのは、
一度出来たら治らずに出産後も、
白く跡になって残ってしまうのだ。


この恐怖の妊娠線を是が非でも避けるため、
妻はお腹が膨らみ始めた当初から毎日クリームを塗り、
マッサージを欠かさずに行っていた。


しかし、臨月を間近にして
とうとう恐れていたことが起こってしまったようだ。


妻「夜眠れなくてさ、リビングで妊娠本読み返してたの。
  そしたら、小柄な人は身体の割りにお腹が大きくなるから
  妊娠線ができやすい、とか、
  自分からは見えにくいところにできていることも、とかあって、
  びっくりして鏡で自分のお腹の下周り覗いたら、
  『ぎゃぁぁぁぁーーーーーー』だよ。
  おかげで、ますます眠れなくなっちゃったよ。」


俺「ありゃぁ、ホントだ。妊娠線っぽいね。
  なんかこれ、痛そうだね。」


妻「そうなの、よく考えると、前からヒリヒリしてたんだよ、ココ。
  あぁ~なんで気が付かなかったんだろ~」


9ヶ月目に入ってからお腹は急速に大きくなっていった。
妊婦の5割は多かれ少なかれ妊娠線ができるっていうし、
男の俺からすると、皮膚がこんなに伸びて平気なほうがオカシイ。


俺「まぁここまでお腹が大きくなれば、仕方ないんじゃない?」


妻はそのあともいかにショックかを俺に訴えていた。



が、数日後


妻「見て見て、ほら。
  右側のお腹の妊娠線は丸くカーブしてるよ。
  こっちに赤ちゃんいるからかな。面白くない?」


妊娠線はお腹の下周りだけでなく、正面にも大きく出てきていた。
でも、もはや妻はそれを面白がっている。


この変わり身の早さ。母は強しか??


こうして妊娠線を克服?した妻だったが、
次のショックが待ちかまえていた。


それは、妊婦検診の結果だった。



マルコー妊夫「第82話 落胆!毎週小さくなる赤ちゃん」へつづく。

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第80話「両親参戦!名づけ親争奪戦」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。

マルコー妊夫「第80話 両親参戦!名づけ親争奪戦」

出産するための入院手続に必要な書類には、
俺のサインのほかに連帯保証人が必要だった。

そこで、ちょうど家族で会う機会があったので、
オヤジにサインしてもらおうと書類を持参していったのだった。

父「順調?」

妻「はい、順調です。」

父「名前はもう決めたの?」

俺「候補は出てるんだけどね。
  そう、名前候補のリストを持ってきたから
  あとでオフクロと見てみてよ。」

こどもの名前を決めるときは
出来る限り両親の意見も聞いておいたほうがいいよ、
なんてアドバイスを各方面からもらっていた。
だから、この機会に、名前候補リストを見せて
初孫となるオヤジとオフクロの感想も
聞いておこうと思っていたのだ。

父「まとまんの名前は孔子の言葉から取ったんだよな。」

俺「小さい頃、さんざん聞かされたよ。」

妻「名前のとおり、育ってるじゃない。」

俺「まあね。おかげさまで。」

父「そうだろ?
  名前は言葉の意味とかどんな子供に育ってほしいかで
  決めるといいんじゃないかな」

入院手続書のサインが終わり、オフクロと妹とも合流する。

俺「現時点の名前候補。ちょっと見てよ。」

母「あら、夫婦二人で決めなさいよ~。」

妹「そんなこと言ったって、絶対あとまで言うんでしょ。
  相談してくれればよかったのに、って。
  占いとか画数とかハマってるもんね、お母さん」

俺「確かに、俺らだけで決めたあとに、
  オフクロが調べて画数とかが悪かったら、
  だから怪我をしたのよ、とか言いそう。」

母「あら、このリスト、私の本と字画の数え方が違うじゃない。」

妹「ほら、さっそく本気モードだよ。」

俺「まぁ本によっても字画の考え方が違うだろうし、
  呼んだときの音感とか字の見た目のイメージとか
  いろいろあるから、オフクロ基準で絶対にダメってやつだけ
  教えてよ。」

母「そ、そう?じゃこのリスト持ち帰っていいかしら??」

俺「あはは、随分うれしそうじゃな~い?」

母「そりゃ嬉しいわよ~。まだ生まれてきちゃダメよ~」

オフクロは妻のお腹に手を当ててそういった。

妹「あ~あ、今日から寝ないで調べるつもりだよ。
  そうだ、生まれたときの赤ちゃんの顔見てから決めたら?
  って、こういうやりとり聞いてるお父さんの表情が
  おもしろいんだけど。」

父「・・だから名前は語源だって。」

母「私は自分の名前が11画で幸せだったから、
  11画がいいと思うのよね。」

これでは当分、名前は決まりそうにない。。

母「おばあちゃんとは呼ばせないわよ~」

妹「え、何それ。じゃ、おばば?グランマとか?」

母「友達が孫にフランス語か何かで呼ばせていたわね」

俺「フ、フランス語!??こらこらこら。。。」

でも名づけに両親を巻き込むってのは正解だったようで、
なんだかんだとオヤジもオフクロも楽しそうだ。

そんなこんなで
結局、名前も決まらないまま、いよいよ妻は臨月に突入する。

マルコー妊夫「第81話 恐怖の妊娠線現る」へつづく。

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第79話「食欲減退9ヶ月と死神」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第79話 食欲減退9ヶ月と死神」



妊娠9ヶ月目に突入した妻は
とたんに食欲がなくなる。


なんでも妊娠9ヶ月くらいになると、
さらに大きくなった子宮が、みぞおちまで上がってくる。
胃や肺や心臓などを圧迫するので、
胃もたれや胸やけが激しくなり、少し食べると苦しくなる。
だから食欲も減退するようだ。


妻は食事が終わると、
お笑い『ザブングル』の「悔し~いです!!」のマネなのか
くしゃくしゃの変な顔をして「苦し~いです!!」という。


俺「あっははは。
  じゃ、お腹が張って硬くなったら「カッチカチやで」
  ってやれば?」


とけしかけると


妻「あんなふうにお腹は叩けません。」


ときっぱり返答。
そうですね、ノッた俺が悔し~いです。。


そんな頃、
おじさんの一周忌があった。


親戚一同が集まり、
法事も終わると、昼食の時間になる。


お袋「あら、食べないの?」


妻が食事にあまり手を付けていないところをみて
俺のオフクロが声をかける。
するとオフクロの妹の横浜のおばさんがいう。


横浜「苦しいって。今の時期はまだ。」


お袋「あぁそうね。もう少し経つと
    赤ちゃんが下がってくるから楽になるわよ。」


妻「はい。」


ちなみに横浜のオバサンは保育士の資格をもっていて、
俺が生まれたときにはたくさんお世話になった。
っていうか、おもちゃにされたのかな。。


横浜「どう?順調?貧血とかどう?」


妻「大丈夫ですけど、貧血は・・」


俺「一回倒れたのよ。」


横浜「鉄剤飲んだほうがいいわよ、鉄剤。
   生んだ後も母体の回復が早いっていうから。」


そんな話をしていると、
次第に俺らが生まれた頃の話に発展する。


お袋「まとまんは、予定日より10日遅れて、
   羊水がにごってきたのよね。」


親父「生まれたときなんて、髪はふさふさだったけど、
   赤子じゃなくて白子。
   生まれたときのあの顔は二度と忘れないね。
   覚えてるでしょ?」


お袋「覚えてないわよ。夢の中で死神が出てきて、
   気を失ったんだから。」


横浜「お姉さん、24時間かかって、
   吸引機使ったし、死にかけたのよね。」


妻「えぇ~」


俺「ほら~、怖がってるじゃない」


お袋「大丈夫よ、だいじょうぶっ!」


満面の笑顔で、何が大丈夫?
死神に殺されかけた人が説得力ないって。。


横浜「私は最初の娘のとき、切った(帝王切開)のね。
   ってのは、破水したとき出血もしちゃって、
   こりゃマズイってことでさ。
   ダンナが来たところでサインして、即手術よ。」


従妹「みたいね~。でも元気に生きてま~す」


そう、後から聞くと身の毛もよだつ出産エピソードばかり。
でも、みんなこうして生きているのだから不思議だ。


1ヵ月後、高齢出産になる妻に何が起こるかはわからないけど、
オフクロやおばさんのように
後になって笑って話せるエピソードになりますように。



マルコー妊夫「第80話 両親参戦!名づけ親争奪戦」へつづく。

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第78話「号泣!出産ドキュメントDVD@両親学級10」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第78話 号泣!出産ドキュメントDVD@両親学級10」


出産経緯を追った出産までのドキュメント映像が始まり、
VTRに合わせて助産師がコメントを付していく。


助「いまこれが、第一期。子宮口が全部開いていない状況です。
  ご主人に腰をマッサージしてもらっているところですね。」


まだダンナの話にも耳を傾けてる様子。
笑ってる場面もあるし。


助「子宮口が全部開いたので、分娩台に移りました。
  まだ、いきんだりするほどでは、ないのかな。」


もうこの段階で、
奥様、げっそりで余裕なしの顔してるんですけど。。


助「いきんでるところなんですね。子宮の収縮にあわせて。」


うわ、すっげー辛そう、奥様。
一方、ダンナはうちわで扇いでいるだけ。
ダンナができることなんてこんなもんか。。。

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助「分娩台では、こんなふうに、
  ダンナさんには頭のほうに立ってもらいますので。
  いま、リラックスしているところですね。」


リラックスの時間も短くなってきた。


助「また、いきんでるところです。
  身体を丸くしたほうが、赤ちゃんが出て来やすいんですね。
  グッといきんでー。
  陣痛がなくなったら休憩時間です。」


そして、これを何度か繰り返し、
いよいよ生まれる瞬間がやってくる。


DVD「奥様「ふ~ふ~ふ~ふ~」
    助 「もう出てくるよ、ほら見ててね・・・ほら~」
   周り「わぁ~」「キャー」「パチパチパチパチ」」


赤ちゃんが取り上げられ、夫婦二人とご対面。

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DVD「赤ちゃん「ふんぎゃ~」
   助「はい、おめでとう~!!」」


赤ちゃんのへその緒が切られ、
奥様の胸の上に赤ちゃんがやってくる。
ダンナも奥様も和やかな笑顔でいっぱいだ。

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助「ここからはダンナさんの出番です。
  ビデオまわしても写真とってもいいです。
  これは、赤ちゃんが飲み込んだ羊水を
  取っているところですね。
  そして、体重を量って、身長も測ります。
  落ち着いたら、分娩室で、
  このように母乳を上げることもできます。」


最後は幸せそうな三人の映像で終了する。


ぐすん、ぐすん。


周りを見渡すと、
会場のあちらこちらで涙している奥様たち。号泣する人まで。

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って、隣の妻を見ると・・・妻もじゃん。


こうして両親学級のプログラムは全て終了し、
最後に感想を発表する。


どの夫婦もダンナのほうが立ち上がり、
「DVDを見て立会いしようと思いました」、
「これからちゃんと妻のサポートをします」
という感想が圧倒的だった。



帰り際


俺「DVD終わったとき、ママたちはみんな泣いてたね。
  パパたちはポカ~んとしてたようだけど。」


妻「そりゃ、私たちは、
  おなかの赤ちゃんが動いてるの日々感じてるからね。」


俺「そっか、そうだよな。やっと会えたね、っていう感じなのかな。
  そりゃ、パパたちに実感がないのは当然か。」


俺のお腹に赤ちゃんがいるわけではない。
だから、妻のように感じることができるはずもない。
妊娠をしてからのこの数ヶ月の
妻たちのテンションの高まりと俺らのテンションの違いが
DVD放映後にああいう形で明らかになったのは
仕方のないことだ。


でもこの両親学級で明らかに変化があったのは、
むしろ夫である男たちの意識だろう。


頑張ろうぜ、プレパパたち。
俺たちにできる最大限のことをして、
一緒にジュニアを迎えよう。



マルコー妊夫「第79話 食欲減退9ヶ月と死神」へつづく。

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第77話「夫立会い分娩の留意点@両親学級9」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第77話 夫立会い分娩の留意点@両親学級9」


助「赤ちゃんが出てくる瞬間もお母さんを応援したいという
  夫立会い分娩を希望される場合の留意事項を
  これから説明します。」


おっ、きたきたきた。

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助「まず、立会い分娩は、ご主人のみとさせていただきます。
  そして、あくまで出産する産婦の支援を
  目的としておりますので、
  赤ちゃんが出てくるその瞬間をビデオに納めたいから
  という目的では、中へは入れません。
  また、生まれたあとの赤ちゃんを撮っていただいたり、
  その間でビデオを回していただくのはかまいませんが、
  赤ちゃんが出てくる瞬間のビデオ撮影は、
  この病院ではご遠慮いただいております。」


な、なに~なんで~・・。
いや、まぁ産婦の支援は当然するけどさ。
生まれた瞬間のビデオが撮れないなんて。。


助「35週までに担当医より、夫立会い分娩の許可が必要です。
  許可書があったからといって立ち会う必要はありませんが、
  あとから立ち会いたいといっても許可書がないと
  立ち会うことはできませんので
  現時点で迷っている方は許可書だけでも
  もらっておいてください。」


うわ、随分前から許可書もいるんだね。


助「分娩室では産婦の頭側の位置にお立ちください。
  赤ちゃんの出てくる瞬間に
  お母さんのお下のほうを見ることはできません。
  あくまで頭側からお母さんを応援していただくことになります。」


なんと。。
ビデオ撮影はもとより、
生まれる瞬間を見ることもできないのか。


助「分娩室には分娩台が2台ありますが、
  その間はカーテンで仕切られています。
  片方の分娩台の方が立会い希望でない場合、
  姿が見えないにしても隣から男性の声が聞こえたり、
  自分の声が聞かれたりするのを嫌がる方が
  いらっしゃいます。その場合は、
  担当医の許可書があったとしても、
  立会いをご遠慮いただくことがあります。」


マジで!?
隣の人の許可までいるの??
それでダメって言われたら、俺の立合い終了ですか。。。


助「立会い中、あとから赤ちゃんの具合が悪くなったり、
  たくさんの医師や器機を入れることに
  切り替わってしまうこともあります。
  お産の進行上、やむをえない場合は、
  ご主人に退出していただく場合があります。」


まぁ、それは仕方ないけどね。


助「赤ちゃんのへその緒を切るなど
  医療行為にあたるものは行うことができません。」


あ~、自宅出産や産院等だと
へその緒を切らせてくれるところもあるみたいだけど、
ここは無理か。


助「当院は大学病院ということで、
  医師、看護師、助産師を目指して勉強している学生が
  お産のときに立ち会う場合もありますので
  ご了承お願いします。」


うぅ、学生は立ち会えるのに、
夫は立ち会えない場合もあるってのは
なんだか不公平な気も。。医療行為は聖域ってわけ?!


助「最後に、立会い分娩は、
  ご両親でお子様の誕生の瞬間を迎えるのに
  すばらしい体験が出来ると考えますが、
  一方で、産後の夫婦生活に
  支障が出るケースもあるとの報告があります。
  ご希望される全夫婦にとって
  一概に良いことだとは言い切れませんので、
  ご夫婦ご相談の上、お申し込みください。」


そこで妻が耳元で言う。


妻「支障が出る、ってどういう意味?」


俺「出産があまりにリアルで衝撃的で、
  その後、妻を性的対象としてみることが出来なくなって
  勃たなくなっちゃう男もいる、って聞いたことあるよ。
  そもそも血が苦手な男も多いし。」


妻「へぇ~」


それにしても
あまりに立会いに制約が多くて驚いた。というかショックだ。


大学病院だから仕方がないところもあるし、
ウチは高齢出産だから緊急対応が可能な病院を
選ぶしかなかったけど、もし、若くして産むんであれば、
夫だけでなく家族みんなで立ち会って、
赤ちゃんが出てくる瞬間や、へその緒を切ったりする体験が
出来たほうがいいかもしれないな。


助「それでは、最後に
  出産までのドキュメントDVDを放映します。」



マルコー妊夫「第78話 号泣!出産ドキュメントDVD@両親学級10」へつづく。

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第76話「プレパパの妊婦バーチャル体験@両親学級8」

助「では、休憩に入ります。」


その瞬間、ホワイトボード前にいる助産師さんのところへ急ぐ。


俺「妊婦ジャケットやりたいです。」


助「はい、どうぞ。一番乗りですね。」


そして、俺は、このあと、妊婦の過酷さを痛感することになるのだ。



マルコー妊夫「第76話 プレパパの妊婦バーチャル体験@両親学級8」


ジャケットは、
大きな胸が2つ、前に張り出た大きなお腹がついている。


助「まず、コルセットしますね。はい。
  ジャケットですが、ここから手を通してください。
  後ろ止めまーす。どうですか?」


重っ。。
なんだこれ、大リーガー養成ギブス?
重力修行?界王拳何倍??


助「だいたい臨月のときのお腹とおっぱいの重さを想定してます。
  それで横になったり、
  下にあるもの取ってみたりしてください。」


あ、いや、横になるっつーても。


俺「よいしょっと。
  って、あぁやっぱ「よいしょ」とか言っちゃうね。」


妻「でしょ?」


横になるのも一苦労だが、


俺「うわ、苦しい苦しい、無理無理」
 
仰向けになってみると
お腹の重さが内臓を圧迫し、10秒も持たない。
これじゃぁ横向きでしか眠れないわけだ。

Photo_6











起き上がる。これまた時間がかかる。


助「その状態で靴下を直すしぐさをしてください。」


え、だって足元見えないんだけど。


お腹が邪魔をして下に手を伸ばすのも一苦労。
おっぱいの重さも手伝って、両肩重いし。


助「妊婦さんは日常生活でさえタイヘンなので、
  旦那さんがいろいろと手助けしてあげてくださいね。」


俺「そうですね。」


そういいながら妻の顔を見ると
ニヤニヤと笑っている。なになにその不敵な笑みは。。


様子見だった他のダンナたちも
俺がやっているのを見ていて興味を持ったのか、
はたまた妻にやってみなさいよ、と強請されたのか、
そのあとから長蛇の列。


休憩時間中に体験できなかったダンナも出て、
両親学級終了後も、ってことになるほどの大盛況となった。


休憩時間が終わり、
次は夫立会い分娩についてである。


しかし、期待していたその内容を聞いて
立ち会う気マンマンな俺の出鼻がくじかれそうになる。



マルコー妊夫「第77話 夫立会い分娩の留意点@両親学級9」へつづく。

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第75話「親指とボールが妻を救う?@両親学級7」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。

マルコー妊夫「第75話 親指とボールが妻を救う?@両親学級7」

助産師さんの話は続く。

助「赤ちゃんが下がってきているんだけれども、
  子宮の入り口がまだ開ききってないときですが、
  どうしてもいきみたくなってくるんですよ。お通じと一緒で。
  そのときにいきんでしまうと
  子宮の入り口が傷ついてしまいますので
  いきみを逃してくださいって言うときがあるんですね。」

いきみを逃す??

助「どうやって逃したらいいかっていうと
  そういうときは軽くいきんじゃったほうが
  かえっていいことがあるので
  フ~、ウン、フ~、ウンって軽くいきむような形ですね。
  逆に、いきんでいいですよ、というときは、
  息を大きく吸って、とめて、おなかのほうを見て
  押し出すような感じ。
  結構皆さんお顔に力が入ってしまう方が多いので、
  顔は目を開くことに集中してもらって
  おなかのほうをみるようにしてください。」

うわ、大がしたいのに軽くいきんだら、漏れちゃわねぇのか?

助「そこで、テニスボールとかゴルフボールを
  もってくる方もいるんですね。」

ぼ、ボール?こんなときにスポーツ!??

助「何に使うのかと言うと
  赤ちゃんの頭がおりてくるのをおさえる、
  いきみたいのにいきめないときに押さえるために使います。
  ご主人に押さえてもらう場合もあるんですけど、
  テニスボールで押さえてご主人にはマッサージしてもらうと
  いいかもしれません。
  ただ、それがラクですという人とそうでもない人がいるので
  それはそのときにならないとわかりませんが、
  持って来るだけ持ってきたほうがいいかもしれませんね。」

へぇ~、つまり大がしたいのに我慢するとき、
肛門を直接押さえちゃうってことか。
確かに漏れそうなときそうすると少し楽かも。
って、大とはスケールが違いすぎるか。。

助「それと、結構男性の力って貴重で、
  陣痛の痛いときにマッサージも
  男性の強い力で押されると気持ちいいみたいなんですね。
  ですからご主人も親指など鍛えておいて、
  いざというときには活躍していただくといいと思います。」

親指を鍛えろってか。
明日から、親指だけで腕立てか??
案外、サポートもハードだな。

助「はい、ここまでがお産の経過で
  みなさんに覚えておいてほしいことでした。
  子宮の入り口が10センチ開くまでが第1期で、
  そこまでが、初めてのお産だと長く時間がかかるということと、
  その子宮の入り口が全部開くまでは
  いきめないのでリラックスするということですね。
  リラックスすると同時におなかが痛いときは
  息をとめないで吐く。深呼吸でもいいですし、
  自分でリズムをつけてしっかり吐く練習をしてください。」

呼吸法とリラックス法、そして俺の親指とボールだな。

助「ここからは休憩に入ります。
  こちらに、妊婦ジャケットというのをご準備いたしました。
  これはご主人に、今、お母さんがお腹が大きくなって
  どのくらいの負担がかかっているのかということを
  体験していただくジャケットですので、
  休憩時間にぜひ体験してみてください。」

俺「え、そんなのあるの?やりたい」

妻「やってみたら?」

助「では、休憩に入ります。」

その瞬間、ホワイトボード前にいる助産師さんのところへ急ぐ。

俺「妊婦ジャケットやりたいです。」

助「はい、どうぞ。一番乗りですね。」

そして、俺は、このあと、
妊婦の過酷さを痛感することになるのだ。

マルコー妊夫「第76話 プレパパの妊婦バーチャル体験@両親学級8」へつづく。

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第74話「ヒッヒッフーの本質@両親学級6」

助「ご主人はお母さんがリラックスできるタイミングで
  今言っていた腰のマッサージを行ったり、
  肩のマッサージを行ったり、
  背中をさすったりしましょう。
  はい、では、始めていきます。」



マルコー妊夫「第74話 ヒッヒッフーの本質@両親学級6」



え、え、なになに、どうすんの??


助「陣痛がだんだん来はじめました。痛くなってきました。
  まず、息を吐くことから始めます。
  今肺の中にある空気を全部吐き出すつもりで、
  なが~く息を吐いてください。ふぅ~~~~。
  全部吐いたら鼻から息を吸います、はい、吸って。
  もう一回吐きます、ふぅ~~。
  ご主人はそれに合わせてマッサージを。」


え、あ、はい、はい、マッサージね。
ほれ、ほれ、ほれ、ほれ~

Photo_5











助「吸って~、吐いて~。
  陣痛が収まってきたなと思ったら
  肩の力を抜いてフツウの呼吸にもどしましょう。」


ふ~


って、俺まで同じ呼吸法になってどうすんだ。


助「今のはちょっと短めだったんですけれど、
  実際も陣痛が強くなってきて
  子宮の入り口が8センチ、9センチの一番つらい時期になると
  痛い時間が長い人だと1分近くは痛いのが続くんですね」


ひえ~


助「その痛い間はずっと
  この深呼吸を繰り返すようにしていきます。
  ただ陣痛というのは必ず休む時間がありますので、
  休む時間になったら肩の力を抜いて
  リラックスしてフツウの呼吸にもどします。」


そっか、その休み時間に何が俺にできるか、か。
アロマか?音楽か?マッサージか?一発芸か??


助「子宮の入り口が10センチになるまでは、
  ずっとこれを繰り返していくんですけど、
  子宮の入り口が10センチ開いたら、
  今度は赤ちゃんを押し出すために
  いきんでもらわないといけないんですね。
  いきむときもただ力を入れるだけでは効果的ではないので、
  いきむ前には必ず深呼吸をして、だいたい息を一回はいて、
  それから大きく吸って止めてグッて、
  大きいお通じをするときみたいに
  ぐっといきんでいただきます。」


トイレで大をするイメージか。それなら分かる。
大をしたくてもトイレが長蛇の列だったときといったら
この世の地獄だからな。


助「いきみ続けていると苦しくなってくるので
  また一回息を吐いて吸って呼吸してから
  もう一回いきんでいきます。で3回くらいですかね、
  いきんでもらって陣痛がおさまってきたら、
  またリラックスをしてもう一回深呼吸をしてから
  次の陣痛が来るまではちょっとお休みをします。
  で3~4分後とかに陣痛がきたら深呼吸を始めて、
  って繰り返しているうちにだんだん赤ちゃんが下に降りてくる
  という仕組みになっています。」


なるほど~


助「一応そのときの呼吸の仕方としては
  息を吐くことに集中するって事なんですね。」


吐くこと?吸うんじゃなくて??


助「人間は吐くと必ず吸うので、
  例えば指を前においてはくことだけに集中して
  ふ~としてみてください。そうすると吐く前に、
  ほら、必ず吸いますよね。
  痛くてどうしても呼吸ができないときは、
  ふう~とやってください。
  本とかでよくあるのがヒッヒッフ~ってやつなんですけど、
  あれは結局全部息を吐いているんですよ。
  それは一例なので、いろいろ呼吸法はありますが、
  呼吸を忘れないというのを覚えておいてください。」


ヒッヒッフ~ってそういうことだったのか。


呼吸を忘れない。
俺もトイレで大をするときはやってみよう。
息を止めずに、ヒッヒッフ~~~



マルコー妊夫「第75話 親指とボールが妻を救う?@両親学級7」へつづく。

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第73話「陣痛を緩和する方法@両親学級5」

助「・・・ただそのまま苦しいのをう~んと我慢しているよりは、
  産痛緩和法といってその陣痛の痛みを
  すこしでもやわらかくするための方法が
  いくつかあるんですね。その方法を説明していきます。」



マルコー妊夫「第73話 陣痛を緩和する方法@両親学級5」



助「まず、腹式呼吸をします。
  人間ってどこでもそうなんですが、どこか痛いところがあると
  つい息を止めてしまうんですが、
  赤ちゃんがおなかにいる状態で息を止めてしまうと、
  赤ちゃんに酸素がいかなくなってしまうんですね。


  あと息を止めることで身体もこわばってしまうので、
  腹式呼吸をして、おなかが痛いんだけれども
  しっかり深呼吸をするようにして
  その陣痛の時間を乗り切っていきます。」


おいおい、簡単に言うけど
普通、息止めちゃうところ、腹式呼吸?!
それができたら苦労せんだろうよ。


助「また、リラックスすることが何よりも大事です。
  リラックスするために好きな音楽を聴く、
  血行をよくするために身体をあっためる、
  マッサージ・・・指圧ですね。
  握りこぶしを作り腰や背中を押す、
  あとアロマセラピーなどいくつか方法があります。」


ふ~ん、
リラックスできるなら、なんでもいいんだな。
でも、そんな緊急事態にリラックスできるヒトなんて
どんだけマイペースなんだよ。


あ、マイペースといったら、うちの妻じゃん。


だったら、妻ならできるのかな?


助「では、どんなマッサージが気持ちいいか
  っていうことなんですが、
  腎愈(じんゆ)って言ってですね、
  骨盤の上側を結ぶ線と、背骨が交わった骨から、
  さらに2個上にある腰椎より約3センチ外側にあるツボ
  ・・・なんですが、この辺ですね、簡単に言うと。」


え、え、どの辺?
ぜんぜん、簡単じゃないって。えっ、どこどこ??


助「この辺を陣痛が来たときにぐ~っと押すと
  結構楽になるそうなんですね。
  奥さんが前に、旦那さんが後ろになってもらって
  ちょっとやってみてください。」


みんな動き始めて、
「あ、きもち~」なんていう声も次々と上がる。
さっそく腎愈(じんゆ)とやらを上手く押しているみたいだ。


でも俺はというと、

Photo_3











妻「・・・・・」


ってちょっと待って。
俺、できてないみたいなんだけど。。


助「あと肩もみ両肩から両腕をやさしくなで下げる、
  呼吸法に合わせて腰・太ももをマッサージする
  背中・腰・臀部など、痛むところをやさしくなでる、
  などがあります。」


あ、それなら俺でもできるぞ。

Photo_4











妻「うんうん、気持ちいいね~」


ふぅ~ひとまず安心。


助「ここで陣痛が来たと想定して
  呼吸法をしながらご主人にマッサージしてもらいましょう。


  陣痛が来たときにお母さんは息をとめずに、
  ゆっくりはいてください、ってフ~ってはいていただいて、
  大きく鼻から吸っていただいて・・・それに合わせてというか、
  ご主人はお母さんがリラックスできるタイミングで
  今言っていた腰のマッサージを行ったり、
  肩のマッサージを行ったり、背中をさすったりしましょう。
  はい、では、始めていきます。」



マルコー妊夫「第74話 ヒッヒッフーの本質@両親学級6」へつづく。

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第72話「出産と胎盤掻き出し@両親学級4」

助「分娩第2期って何?それは、・・・


 

マルコー妊夫「第72話 出産と胎盤掻き出し@両親学級4」


 

助「『子宮口全開から赤ちゃん誕生まで』のことです。
  赤ちゃんは子宮が全開になるまで、
  最初は横向きに入っているんですが、
  ぐるぐるぐるぐる回って向きを変えます。
  で、頭からゆっくり出てくるんですけど
  また向きを変えて、最後は横向きで出てくるんですね。
  子宮が全部開いて、赤ちゃんが出てくるまで
  『初産婦2~3時間』くらいかかると言われています。」


 

さ、さらに3時間!?


 

10pp


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

助「子宮が開いて、赤ちゃんがグッと出てくるために
  お母さんがいきんでもらわないといけないんですね。
  テレビなんかでよく「はい、いきんで」というのがありますが、
  あれは子宮が全部開いたここから始まります。」


 

あの出産シーンに至るまでに、13時間かかるってわけか。
だとすると、ありゃかなり端折ったハイライトなんだな。

Photo_13


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

助「赤ちゃんは子宮を出ても
  このあと産道を通らないといけないんですね。
  お母さんがいきまないと
  赤ちゃんの力だけでは出てこれないので
  お母さんがちゃんといきまないといけないんです。」


 

赤ちゃんとママの息の合った協働作業で
初めて成し得るものか。
って、その間、俺は何をしていればいいのだ??応援か?!


 

助「では分娩第3期ですが、赤ちゃんが生まれた後に、
  赤ちゃんとお母さんをつないでいた胎盤を
  出さないといけません。
  この胎盤が出るまでを分娩第3期といいます。
  この辺に赤ちゃんがいて、ここにへその緒があるんですが、
  赤ちゃんが出た後、へその緒を切って胎盤を出します。」


 

胎盤って掻き出すの!?
そういえば、へその緒を切ったお母さん側は
どうなるんだろうって思ってたけど、
胎盤ごと外に出しちゃうわけか。


 

ま、まさか、
この胎盤を出すまでの時間も数時間かかるのか??


 

助「胎盤を出すまでは5分から10分くらいですね。
  そこで、胎盤って何?ということなんですが、
  赤ちゃんにとってお母さんから栄養をもらうための
  大切な器官です。
  赤ちゃんは胎盤・臍帯をとおして酸素や栄養素をもらい、
  老廃物を排出しています。
  この分娩第3期が終わってお産の終了となります。」


 

そこは短いのね。


 

まぁそれにしても、
第1期から第3期までの時間の長さを考えると、
どこの時間が短いと安産なんだ?第2期なのかな。
だとすれば、どの安産も男の俺からすれば難産に違いない。


 

助「さて、産痛緩和法ってどんな方法があるの?
  っていうことなんですが、
  赤ちゃんが出てくるまでには結構長い時間があります。
  10何時間も陣痛がくるとおなかは痛くなるし
  腰はいたくなるしということで、結構苦しいんですが・・・
  ただそのまま苦しいのをう~んと我慢しているよりは、
  産痛緩和法といってその陣痛の痛みを
  すこしでもやわらかくするための方法が
  いくつかあるんですね。その方法を説明していきます。」


 
 

マルコー妊夫「第73話 陣痛を緩和する方法@両親学級5」へつづく。

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第71話「陣痛?破水?おしるし?@両親学級3」

助「はい、それでは、準備できましたので始めます」


「お産のはじまり」と称したパワーポイントが始まった。



マルコー妊夫「第71話 陣痛?破水?おしるし?@両親学級3」



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助「陣痛って?というところから始めていきたいと思います。
  陣痛は、『10分以内で規則的に繰り返される子宮の収縮』
  のことです。
  おなかが張るということを前回みなさん勉強しましたが、
  陣痛はおなかが張るだけじゃなくて、
  おなかが張って痛い、ってことですね。
  そして、痛いのと痛くないのが繰り返され、
  だんだんとその間隔が短くなってきます。」


規則的に間隔が短くなっていくのか。
人間の身体って不思議だなぁ。


助「では、破水とは何か。
  『赤ちゃんを包んでいる薄い膜(卵膜)の袋が破れて 
  羊水が流れ出ること』です。
  通常は、子宮の収縮で陣痛が起こって
  そのタイミングでこの膜が破れるんですね。
  しかし、原因はわからないですが、
  先に卵膜が破れる場合があります。
  おしっこがしたいわけでもないし、したわけでもないのに
  ナプキンが濡れているとか、トイレに行って
  パチンって音がしてそのあとドンドンお水みたいなものが
  出てくるとかそういうことが破水だと思ってください。」


妻が耳元で「えぇ~パチンって音するの!??」とささやき、
ヒドク驚いている様子。


助「37週以降に破水があれば特に問題はないのですが、
  まだ陣痛もきてほしくないし、
  もちろん破水もしてほしくない37週前に
  破水が起きたときは、急いで病院にお越しいただかないと
  いけないことになります。」


なるほど。気をつけなければ。


助「おしるし、とは何か?
  『少量の血液が混じった粘液状のおりもの』です。
  それでは、おなかのなかでお母さんと赤ちゃんは
  どのようにつながっているかを
  説明していきたいと思います。この図、わかるでしょうか。」


おなかの中の図に基づいて胎盤、
へその緒などについての説明を受ける。
まるで中学生のときの保健体育の授業のようだ。


Photo_2












助「続いて「分娩の経過」についてです。
  分娩第1期って何?それは、
  『規則的な陣痛開始から子宮口全開まで』です。
  いまみなさんの子宮の入り口は
  このように閉じているんですね。
  陣痛が10分間隔、7分間隔、5分間隔と短くなっていき、 
  こうして子宮口が開いていきます。
  赤ちゃんは頭が一番大きいですけれども 
  赤ちゃんの頭が出る大きさは
  子宮の入り口が10センチ開かないといけないんです。
  この子宮の入り口が10センチ開いた状態を
  『子宮口全開』といいます。
  だいたい規則的な陣痛が始まってから、
  子宮口全開まで平均ですが
  『初産婦10時間~14時間』かかると言われています。
  破水しても同じですが、破水しただけでは
  子宮の入り口は開いたとはいいませんね。」


な、なんと10時間以上!?
つまり、第一段階の時点で、
60回以上の陣痛に耐えなければいけないことになる。
うひゃ~考えただけで、あ、おなかが痛くなってきた。。


助「分娩第2期って何?それは、・・・」



マルコー妊夫「第72話 出産と胎盤掻き出し@両親学級4」へつづく。

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第70話「分娩経緯順に並び替えよ@両親学級2」

仕方なく参加しているのが丸出しのプレパパから、
赤ちゃんが生まれてくることへの不安や
期待が交錯しているプレパパまで。
年齢もさまざまでやはりいろんな夫婦たちがいるもんだ。


そして俺の番が回ってきた。



マルコー妊夫「第70話 分娩経緯順に並び替えよ@両親学級2」



俺「性別は男の子。立派なのモノがついてました。
  その日は、担当の先生とおちんちんの話ばかりしまして。。
  非常に印象的でした。」


なごやかな笑いが起きる。


俺「実は今日、ビデオカメラを持ってきたんですけど
  もし撮られるのがイヤだという方はおっしゃってください。
  逆に撮られたいという方 いらっしゃったら
  是非おっしゃってくださいね。
  あとでDVDに焼いてお渡ししますので。」


ビデオカメラを持ってきたと言ったとき会場がどよめいたが、
それは「今から記録してるんだぁ」
「熱心ね~」という驚きだったようで、
撮られるのがイヤだというヒトはいなくて一安心。


自己紹介が一通り終わり、
グループワークに入る。


受付でもらったカードの書いてあるアルファベットごとに分かれて
マットの上に集まって座った。


内容は、分娩経過の順番。
「出産」「胎盤摘出」「おしるし」「破水」「陣痛」のカードを
分娩経過順に並べて発表するというもの。


Photo












俺らのチームも並び替えを始めるが。。。


ある夫「出産が最後ですよね。」


妻「いえいえ胎盤摘出が最後ですよ。」


ある夫「そもそも「おしるし」って何ですか?」


ある妻「ちょっと出血することですよ」


そう、どこのダンナたちも出産についての知識がなく、
なんとな~く、頼りがない。


並び替えを行いチームごとに発表すると
助産師はいう。


助「全員、同じ答えって言うのは初めてですね。
  しかもみなさん回答が早い。勉強されてるんですね。」
 
まぁ実際、勉強しているのは妻たちだったのだが。。


助「「おしるし」→「陣痛」→「破水」→「出産」→「胎盤摘出」
  ほぼ全員正解です。ほぼと言ったのは、
  最初の3つはどれが先に来てもいいんです。
  それでは、スライドで分娩経過について
  くわしく説明していきます。
  準備するので少々お待ちください。」


スライドが天井から降りてきて、
パソコンの映像を写そうとするが。


助「すいませ~ん、
  どなたかパソコンのお強い方いらっしゃいませんか?」


あるダンナが立ち上がり、パソコンをいじり始める。


「あれがシステムエンジニアの年下ダンナだよ。」


妻が俺の耳元でささやく。
以前、妻と年齢対決?をした若奥様のダンナだという。
なるほど確かに若そうだ。


助「はい、それでは、準備できましたので始めます」


「お産のはじまり」と称したパワーポイントでの発表が始まった。



マルコー妊夫「第71話 陣痛?破水?おしるし?@両親学級3」へつづく。

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第69話「プレパパ達の自己紹介@両親学級1」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。

マルコー妊夫「第69話 プレパパ達の自己紹介@両親学級1」

母親学級の総仕上げは、両親学級。
プレパパも参加し、夫婦そろって
出産への準備をするための講習を受けなければいけない。

俺「今日はどのくらい来るのかな」

妻「母親学級で私が話した中では
  ダンナはみんな来るって言ってたけど。」

会場に到着すると、
大きな部屋には半分以上の夫婦がすでに待機していた。
椅子は円に置かれていて、真ん中にはマットが引いてある。

妻は、部屋の受付で母子手帳を提出し、
名札とアルファベットの書いてあるカードを受け取った。

俺「今日、ビデオカメラ持ってきたんですけど、
  撮ってもよろしいですか?」

受付「あぁ、撮っても差し支えないですけど、
   一度みなさんに了解を取ったほうがいいですね。」

全員の席が埋まり、
そして開始時間になった。

ホワイトボードには
今日のスケジュールが書いてある。

1 オリエンテーション 14:00~14:20
2 分娩経過 14:20~15:00
3 休憩 15:00~15:15
4 夫立会いについて 15:15~15:20
5 入院の流れ 15:25~15:35
6 DVD 15:35~15:45
7 分娩後の入院生活 15:45~16:00
8 質問コーナー 16:00~

進行は二人の助産師さん。

助「ママたちは母親学級で顔見知りですけど、
  パパ達は初めてですので、
  簡単に自己紹介してもらいましょう。」

なんと、いきなりそうくる?

円の4箇所のパパ達がじゃんけんをし、
勝ったところから自己紹介を開始する。

自己紹介では、
名前、出産予定日、赤ちゃんの性別、フリートーク
がお題目だ。

今回の両親学級は6月出産コースなのだが、
7月出産が二組出席。
それはどちらも双子の夫婦のところだ。
双子は出産予定日より早く生まれることが多いからだという。

夫1「夜勤明けなので、
   妻には寝ていればいいからと言われて来ましたが、
   まさか自己紹介させられるとは思いませんでした。」

夫2「仕事が忙しく、休みの日は寝ているだけなので、
   妻へのサポートが全く出来ていません。」

夫3「男の子だったので、名前を考えているんですけど、
   なかなか決まらないでいます」

などなど。
仕方なく参加しているのが丸出しのプレパパから、
赤ちゃんが生まれてくることへの不安や
期待が交錯しているプレパパまで。
年齢もさまざまでやはりいろんな夫婦たちがいるもんだ。

そして俺の番が回ってきた。

マルコー妊夫「第70話 分娩経緯順に並び替えよ@両親学級2」へつづく。

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第68話「ショック!早くもパパ嫌い!?」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第68話 ショック!早くもパパ嫌い!?」



妊娠8ヶ月を超え、
胎動は激しさを増してきたのだが。。


妻「ほらほら、いま動いてるって。」
俺「どれどれ」


ピタっ。。


俺「なんで?」
妻「アハハハハ」


笑い事ではない。
俺がおなかに手を当てると動いていた赤ちゃんが止まるのだ。


妻「まぁまぁ、また動くから。
  それより、今日の妊婦検診だけどね、」


妊婦検診は2週間ごとになり、
いままで付き添っていた俺も行けなくなったので、
今回から妻が一人で行くようになった。


妻「最初に35歳以上の無料診療チケット出したのね。
  そして先生が別の看護師さんに「使える?」って聞いたらさ。
  「使えません」っていうのよ。で、カルテ見直して、
  「あ、38歳だ、OK」だって。今回も間違えられたよ~」


若く見られることはいいことだけど、
高齢の認識がないってのは少々心配でもある。


妻「赤ちゃんの体重は1576gで30週サイズ。
  先生は今日で32週6日だから
  2週間くらい小さいっていうんだけど、
  今日で31週6日だと思うんだよね。
  数え間違えてる気がするんだ。」


俺「先生、大雑把なところあるからね。
  次回にちゃんと聞いてみたら?」


妻「そうだね。あと「おなかが張る?」って聞かれたから
  仕事やめたこと伝えたら、
  「全然違うでしょ?仕事してると張るからね」
  っていわれた。やっぱりそういうもんなんだね。」


妻は契約社員だったのだが、
つい先日、契約期間が終了したのだった。


俺「出産ギリギリまで仕事する人もいるんだし、
  出産まで2ヶ月近くあるわけだから、
  また別の仕事やってみれば?」


妻「え~イヤだよ。
  簡単な仕事にしても、新しい職場で環境変わると
  いろいろストレスになるし、おなか張ったらどうすんの。」


まぁ高齢で初産だし、
最初は慎重になったほうがいいのかな。


妻「はい、りんごですよ~」


妻は、そう言って
切ったりんごをおなかに見せてから自分の口に放ばった。


俺「何やってんの?」


妻「食べると赤ちゃんよく動くから、
  食べてるものもわかるかな、と思って。
  ほらほら、動き始めた」


俺「どれどれ」


ピタっ。。


俺「なんで?」


妻「アハハハハ、パパ嫌われてるんじゃない?」


俺「き、嫌われてる!?・・今からかよ。。」


パパになるための道のりはまだまだ長いようだ。。



マルコー妊夫「第69話 プレパパ達の自己紹介@両親学級1」へつづく。

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第67話「老人化!?妊娠後期の症状」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第67話 老人化!?妊娠後期の症状」



「よいっしょ・・よっと!」


妻は日を追うごとに
動きが鈍くなっていく。
おなかが大きくなってきているからだ。


「あいたたたたた」


キッチンまで歩き始めた妻が
足を止める。


俺「どうした?」


妻「歩くと、左の足の付け根が痛いのよ。」


なんでも、日々大きくなる子宮が、
足の付け根にある靭帯を引っ張ることで
痛みを感じたり、つったりするらしい。


妻「今日さぁ、仕事場で、Ariさんに言ったのよ。
  左の足の付け根が痛いんですけど、
  妊娠中に、足の付け根が痛くなったりしましたか?って。
  そうしたら、ケロッといわれたよ。
  「そりゃ痛くなったわよ。でもまだ大丈夫。
   臨月には「両足」の付け根が痛くなって
   歩けなくなるから。」ってさ。」


臨月に入り子宮の収縮が起きるようになってくると
そのたびに足の付け根が痛くなるらしい。
特に出産近くで赤ちゃんの頭が骨盤の中に下がってくると
足の付け根や恥骨に重苦しさや痛みを感じやすくなるという。


妊婦の身体はどんどん変化していくんだな。
そしてその変化はこんなところにも影響を与える。


妻「あぁ苦しい。もう横向きでしか寝られないよ。」


俺「え、なんで?」


妻「仰向けだと苦しいんだもん。」


俺「赤ちゃんの重さで内臓が圧迫されるってこと?」


妻「うーん、わかんないけど、横じゃないともうムリ」


まぁ1キロ以上の重りをおなかに乗せて寝るってのは
よほどの筋肉オタクでもやらないだろうから、
この時期の妊婦は大変である。
さらに、右を下にした横向き姿勢で寝返りもしないため
朝には床ずれっぽくなるというから厄介だ。


ただ一つ効用もある。


妻「時間だよ、早く起きて~」


俺「う~ん・・・ん!?ず、ずいぶん早起きさんだね、珍しい。」


妻「だって横向きが痛いのと、トイレが近くて起きちゃうのよ。」


俺「まるでご老人じゃないの」


妻「まぁ、失礼しちゃう!」


そう、朝弱かった妻が早起きになったのである。



マルコー妊夫「第68話 ショック!早くもパパ嫌い!?」へつづく。

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