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2008年9月

第66話「血液検査結果と白い顔」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第66話 血液検査結果と白い顔」



29週6日の妊婦検診日。


前回は、顔色が白いことを指摘されて、
妻が貧血で倒れたことを告白すると、
血液検査をしてみましょう、ということになった。


さて、その血液検査の結果は?


先生「血液検査だけど、貧血じゃなかったね。」


俺「あ、そうだったんですか、良かった」


先生「まぁ一般的には貧血と判断される数値なんだけど、
   妊婦としては貧血ってほどの数値じゃなかったのよね。」


妊婦ってよほどの貧血人間なのね。


先生「鉄剤のお薬、どうする?気持ち悪くなる人もいるけど。
   でも、だったらそのときやめればいいだけだし、
   ちょっと飲んでみますか?
   ほら、顔色がやっぱり白く感じる」


そして、エコー画面が映りはじめた。


先生「頭でしょ。心臓が動いてるでしょ~。
   ちょっと大きさ測っちゃうね。 わ、すごい動いてるね。
   え~っと・・・28週4日サイズ。重さは、1173グラム。
   ちょっと小さいけど異常に小さいわけじゃないので
   本人も細いし、それほど問題じゃないと思います。
   よく動きますか、赤ちゃん。」


妻「はい」


先生「あ、これ胎盤ね。あとは。。これ・・ジャン!顔(画像2)。
   ほら顔見える?目目鼻口、だよね、わかる?」


おっ、ホントだ、見える見える。


先生「あぁ~これこれスゴイね、鼻と口だけ出てるの。
   はい、OKです、いいと思います」


そして先生は机に向かう。


先生「検査の結果、特に変なばい菌もなかったのでOKです。
   それで、中期の採血は、
   貧血やクラミジアという感染症とか見てるんですけど、
   クラミジアとかは大丈夫なので、
   やっぱり貧血くらいかな。11.3。
   ちょっと貧血気味ではあるからお薬を出します。
   で、あ、そうか、酸化マグネシウムって使ってみてどう?」


妻「多少、改善されてます」


先生「改善されましたか。またもってかえります?」


妻「はい」


先生「それとフェロミアという貧血のお薬は1週間分 
   ちょっと渡してみるので、
   飲めそうだったら朝夕一回づつ1錠づつ飲んでみてください。
   で、一応、便はね。
   鉄剤だから黒くなるけど、ビックリしないでもらって。
   その薬のせいで便秘がひどくなるようだったら
   やめてもかまわないです。
   ただ食事で鉄分の多いもの、
   そういうの食べるように心がけてください。
   それくらいかな。今のところ順調です。」


妻「尿検査は問題ないですか?」


先生「うん、問題ないっていうか
   タンパクはプラスマイナスでこないだと一緒。
   まぁむくみとかないし、血圧も高くないから
   全体としてはいいと思いますよ。」


良かった良かった。


次の検診は2週間後。
俺は仕事が忙しくなるから立ち会えないけど、
この調子なら大丈夫そうだな。



マルコー妊夫「第67話 老人化!?妊娠後期の症状」へつづく。

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第65話「子育て先輩パパたちのご意見」

俺「ただ値段も張るし、
  本当に必要かいろんな観点から検討しておきたいわけ。
  こっちでも子育て中の仕事仲間いるし、
  ヒヤリングかけてみるよ。」



マルコー妊夫「第65話 子育て先輩パパたちのご意見」



次の日


昼食時に一緒になった先輩二人に聞いてみる。
M先輩は2児のパパ。U先輩は1児のパパだ。


俺「いま出産準備品で妻ともめてるんですけど、
  まずベビーベットってどこに置いてます?」


M「うちは寝室。でも寝るときは同じベットで寝てるけど。」


U「うちはリビング。夜泣きするから寝室とは離したんだよね。」


俺「ウチはベビーベットは寝室に置こうと思ってるんですけど、
  昼間の赤ちゃんの居場所ってどこです?
  妻はリビングにも赤ちゃんの居場所として
  ベビーチェアとかクーファーが必需品だって
  いうんですけど。」


M「あぁ~そういうの買っても使わないかも。
  一人目は、ゆりかごになるの買ったけど、
  結局使わなかった。だって揺れると泣くんだよ。
  二人目は、もはや座布団とかで横にしてる。」


U「確かに赤ちゃんによっては揺れるの嫌がるからね。
 ウチは昼もベビーベットに横にしたままだな。
 まぁリビングと寝室がつながってるような間取りだから。」


俺「食事時は?」


M「膝で抱っこ。重くなってきたら椅子。
 椅子に座りたがらない子もいるけど。」


U「首が据わったら、椅子に座らせてるよ。
  そんなに値段が張らないやつ。」


俺「ベビーカーも高いですよね。
  AタイプとBタイプとコンビタイプがあって。」


M「コンビタイプは買わないほうがいいよ、
 首が据わるまでのAタイプのベビーカーを兼ね備えてるから
 振動に耐える構造でしっかりしてるぶん重いのよ。」


U「そう、子供が歩き始めると、抱っこしたりするほうが多くて、
 ベビーカーが邪魔になるんだよね。」


M「ベビーカーは荷物運びのカートと化す。」


U「だからウチは首が据わるまでおんぶ紐、
 そのあとBタイプ買って、
 今は数千円の超簡易で軽いベビーカーを使ってるよ」


次に、
半年前に生まれたばかりの同期Sによると


S「ベビーチェアは絶対必要だね。
 だって、食事時に、膝に据わらせるっていっても
 子供は数キロあるんだぜ?
 日々重くなるし、こっちが耐えられなくなってくる。
 その点、ベビーチェアは、食事するときに座らせて、
 そのあと横にしてさ。
 自動スイング機能がついてるから、気づくと寝てるんだよ。
 正直、ベビーベットはいらないけど、
 ベビーチェアは絶対必要。」


あぁ、高い方のベビーチェアを買ったのね。


なるほどねぇ。色々な意見があるけど、
たぶんこれ以上聞いてもおなじだろう。


というのも、何を買っても買わなくても
生まれてくる子供によって必需品は違ってくるし、
買ったものが無駄になる可能性はそもそも高くて、
そこは仕方ないということなんだな。


だとすれば、
なんでもかんでも欲しくなる気持ちさえコントロールが効くなら
妻が気持ちよく子供に向き合える環境作りを
したほうがいいってことだし、
それが俺にとっても子育てによい環境になるんだろう。


お金も時間も手間もかかる、
これが子育てってことなら、早々にバトルはやめて、
ここで腹をくくることにするか。



マルコー妊夫「第66話 血液検査結果と白い顔」へつづく。

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第64話「夫婦バトル!出産準備品」

俺「ねぇ、こんなのホントに必要なの?」


そう、この後始まるバトルは
俺のこの一言から始まった。



マルコー妊夫「第64話 夫婦バトル!出産準備品」



妻「え、どれどれ?」


俺「爪きりとか綿棒なんてウチにあるじゃん。
  なんで必須項目?」


妻「ウチにあるのはベビー用じゃないじゃん。
  爪きりはベビー用じゃないとダメなのよ、繊細なんだから」


俺「あそう。ま、それは安いからいいや。
  それより、高価モノで、ベビーカーはともかく、
  ベビーチェアって25,000円もするんだけど」


妻「それ迷ってるんだよね。
  クーファンにするかベビーチェアにするか。
  どちらもリビングで使うんだけどね、
  ベビーチェアとはいっても、
  食事するときと寝るとき両方に使えて超便利なんだ。
  自動スイングして眠りにつくようにするのもあるんだけど、
  そこまではいらないかな、って思って安めのにしたの。」


俺「ちょっと待って。そもそもリビングで使うの?!
  こういうの買っても結局は使わなかった、
  なんてことにならない?
  実際は、食事は膝の上とかで食べさせて、
  普段はベビーベットに横にしておくんじゃない?」


妻「首が据わったら食事は椅子にすわらせるべきでしょ。
  それに、リビングに私がいるときは
  目の届くところに赤ちゃんも置いておきたいの。」


俺「目の届くところっていっても
  リビングと寝室そんなに遠くないし、
  もし目の前におきたいなら、ソファーとかじゅうたんに
  何か敷いて横にすれば?」


妻「えぇ~!?」


俺「食事のときも座らせるものがほしいなら、
  例えばベビーカーをリビングに持ってくるとかさ。」


妻「ベビーカーをリビングに!?何言ってるのよ!!」


俺「確かに最近はこういうベビーチェアとか
  便利なのが出てきてるからあれば
  便利なんだろうけどさ。最初の子供だし、
  そうじゃなくても過剰投資になりやすいでしょ。
  それに、子供のためなら何でもかんでも揃える、
  っていう発想はのちのちに子供を甘やかすことに
  なるんじゃないか、俺は心配なわけ。」


妻「まぁ、一理あるかもしれないけど、
  必要なものは必要でしょ。
  ちょっと考えさせて。」


そして翌日。


妻「まとまんと私とでは、
  子育ての考え方が違うと思うんだ。
  ベビーカーで食事させるとか、
  ベビーベットで寝かせたままにするとかさ。
  ありえない!と思うんだよね。」


俺「あれは、発想の話だよ。あるもので何とかしようとするとき
  そのくらいの発想の転換がないとダメだっていうこと。」


妻「そうかもしれないけどさ。
  私の考え方だと必要だと思うものも、
  まとまんには必要ないかもしれない。
  この出産準備リストだって、何冊も雑誌や本読んで、
  ネットでも調べて、作るのにスゴイ時間がかかってるの!
  だから、まとまんはまとまんの子育て方針で
  出産準備リスト作ってみてよ。」


俺「出産準備について
  俺が勉強不足だからもっと勉強しろ、ってことね。
  そりゃそうだな、もっと勉強します。
  でもこの出産準備リストはスゴイ時間がかかってるんでしょ?
  それだけ時間をかけて作ったんだから、
  俺が同じだけ時間かけても同じものが出来ると思うし、
  夫婦が別々に同じものに同じだけ時間かけたら
  夫婦全体としては時間がもったいないよ。
  俺はこのリストでいいと思うし、
  ベビーチェアだって買うなら買うでいいけどね。
  ただ値段も張るし、本当に必要かいろんな観点から
  検討しておきたいわけ。
  こっちでも子育て中の仕事仲間いるし、
  ヒヤリングかけてみるよ。」



マルコー妊夫「第65話 子育て先輩パパたちのご意見」へつづく。

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第63話「妻的出産準備リスト」

妻「さて、出産準備リストに購入済みって記入しておこうっと」


妻はいろいろな雑誌、本、ネットで調べて
自分なりの出産準備リストを作成していた。


その内容はというと、



マルコー妊夫「第63話 妻的出産準備リスト」



カテゴリー別に商品名、必要数量、必須ランク、内容、金額、
購入予定先、購入済みか否かが記載してある。


なるほど、パッと見、よく調べてあるな。


<入院用品>
産褥ショーツ(3~4枚)
授乳用ブラジャー(2~3枚)
母乳パッド(1パック)
クッション(1個)
マタニティパジャマ(1~2枚)
スリッパ


<産後用品>
産後すぐサポーター(1~2枚)
ウェストニッパー(1~2枚)
リフォームガードル(1~2枚)


<新生児衣料>
短肌着(5枚~6枚)
コンビ肌着(5枚~6枚)
ロンパース(1枚~2枚)
アフガン(1枚)
汗取りパッド
ミトン
靴下(1足)


<お出かけ>
ベビーカー(1台:AレンタルB購入)
抱っこ紐(1個)
マザーズバック(1個)


<寝具類>
ベビー布団(1組)
ベビーベット(1台:レンタル)
ベビーチェア(1台)
クーファン(1台)
クーファンスタンド(1台)


<おっぱい>
哺乳瓶(大小各1)
消毒器(1個)
搾乳機(1個)
粉ミルク(1個)
哺乳瓶ブラシ(1個)


<オムツ>
紙おむつ(1~2パック)
おしりふき(5~6個)
オムツライナー(2~3枚)
オムツ処理ポット(1個)


<おふろ>
ベビーバス(1台)
バスネット(1個)
湯温計(1個)
沐浴布(1個)
湯きりタオル(2~3枚)
爪きり(1個)


<その他>
綿棒(1箱)
ミニハンガーセット(1個)
ガーゼハンカチ(10枚)


総計10万円超。


でも、値段や項目を見ていて疑問に思うものも。


俺「ねぇ、こんなのホントに必要なの?」


そう、この後始まるバトルは
俺のこの一言から始まった。



マルコー妊夫「第64話 夫婦バトル!出産準備品」へつづく。

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第62話「出産準備とネットオークション」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第62話 出産準備とネットオークション」



俺「ただいま~」


シーン


あれ?


玄関で靴を脱ぎ、リビングへ。


俺「なんだ、いるじゃん。」


妻はパソコンの前で画面とにらめっこしている。


妻「ネットオークションやったことある?」


俺「あ、いや、そういえばまだないね。」


妻「今、まさに、わたしやってるのよ!
  入札中で、私の価格が最高値みたいで、
  あと5分で競り落とせるのよぉ~」


興奮気味な妻。
つまり、オークションに集中しすぎて
俺の帰宅には無関心ってことだったのね。


俺「で、何を買おうとしているわけ?」


妻「くまのプーさんのベビーバス3点セット。
  バスと赤ちゃんを支えるバスネットと湯温計。」


俺「オークションで買ったほうが安いわけ?」


妻「今の私の入札金額2,210円なんだけど
  このまま確定したら、相当安いよ。
  だって、同じものの価格しらべたけど、
  バスネットだけで2,000円もするもの」


俺「へぇ~」


俺も画面をのぞく。
残り5分のままで止まっている。


俺「ねぇ、いつから5分前?
  これ、更新ボタン押さないと時間進まないんじゃない?
  もう落札してるかもよ」


妻「え?あ、ホントだ。エイっ」


更新ボタンをクリック。


妻「やったぁ~~!!初落札だー」


よかったよかった。


それにしても
ネットオークションで子供服や子供雑貨の出品多いんだな。
昔は知り合いや親戚からお下がりをもらったものだけど、
いまや見ず知らずの人からお下がりを安く買うって時代か。
ま、お互い様だし、便利でいいかも。


妻「さて、出産準備リストに購入済みって記入しておこうっと」


妻は自分なりの出産準備リストを作成していた。
その内容はというと、



マルコー妊夫「第63話 妻的出産準備リスト」へつづく。

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第61話「貧血と高齢妊婦優遇使えず?!」

「で、これお顔なのわかります?目目鼻・・あ、これ手ね。出てるの、
  あ、これも手なんですけど、よく動くね。
  たぶんすごい動いてる時間なんでしょうね。
  はい、週数的には問題ないとおもいます。OKです。」


先生はそういって、机に戻って診断書に記載し始めた。



マルコー妊夫「第61話 貧血と高齢妊婦優遇使えず?!」



先生「あ、ちょっと体重増えたね。
   これ以上は・・ここでキープしてね。
   あと、この後に採血しに行ってください。
   貧血になりやすい時期だから、今日検査しちゃいましょう。」


そう、妊娠中期以降の妊婦は貧血になりやすい。
それは、赤ちゃんや子宮が大きくなると、
体内の血液の量が大幅に増えるのだが、
血液の成分である血漿のほうが増え、
赤血球の増産が追いつかない。
このため、血が薄い状態になり貧血となる。
また、赤ちゃんも血を作るための鉄が必要であり、
妊婦より優先的に使われるから
妊婦の鉄が不足しがちになるようだ。


妻「これって、今日使えます?」


妻が出したのは「妊婦超音波検査受診票」。
出産予定日現在、満35歳以上になる人だけに使える、
超音波検査が1回分タダになる区役所からの助成チケットだ。


これを見て、先生が一瞬固まり、カルテを見返す。


先生「あ、あぁ、見た目が若いから
   一瞬、このチケット使えないじゃん、って思っちゃった。
   そうだね、使えます・・けど。。」


妻「受診票に妊娠28週以降って書いてあるんですよね。」


妻は明日から妊娠28週に入るのだ。
厳密にいうと1日足りない。


先生「そう、なんか言われるとイヤだから次回からにしようか。
   今回は妊婦健康診査受診票だけで。」


妊婦健康診査受診票は
妊婦検診が1回分タダになる区助成チケット。
区へ妊娠届けを提出したときに、2回分だけもらえるのである。
妊婦検診は1回で5000円かかるのでバカにならない。
(2008年4月1日から大田区では
 「妊婦健康診査受診票」は14回分となった。
 また35歳以上に限定されていた
 「妊婦超音波検査受診票」については
 年齢制限がなくなったので、誰でも1回分公費負担となった。)


先生「ほかに何かある?」


妻「便秘がひどくて。週に1回くらいなんです。」


先生「それはヒドイね。
   便を柔らかくする「酸化マグネシウム」は使ったことある?」


妻「はい。飲んで数日後から少し効果ありました。」


先生「そうか。じゃ、「酸化マグネシウム」に加えて、
   目薬みたいな薬を出すから、5滴から始めてみて。
   これはすぐに効くはずだから、
   うまく調節しながら使ってみてください。
   それでは、次回は2週間後ね。はい、いいですよ。」


診察が終わり、採血センターまで移動中。


俺「先生、高齢妊婦であること忘れてたね。
  ま、それだけ、順調ってことなのかな。」


妻はお腹に手を当て、安心したように笑みを浮かべた。


そして
いよいよ妊娠後期となる妊娠8ヶ月目に突入した。



マルコー妊夫「第62話 出産準備品とネットオークション」へつづく。

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第60話「顔色白いけど」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第60話 顔色白いけど」



妊婦検診は妊娠初期段階で胎児に心拍が確認できれば、
次の検診から妊娠7ヶ月まで4週間間隔で行われる。
その後、妊娠8ヶ月に入る頃から臨月まで2週間に1回、
臨月になると毎週検診になるという。


今回は最後の4週間検診となる。


先生「顔色白いけど、
   それは皮膚も白いからなのかしら。ふらついたりします?」


妻「一回、ちょっと」


先生「むくみなし・・えっ、倒れた?なんか真っ白ですね、顔。」


妻「もともとなんですけど」


先生「う~ん、今日採血しちゃおうかな、
   今日券持ってきてます?」


妻「もってます」


先生「まぁ次回でも今回でも
   どっちでもいいくらいの週数なんですよ。
   もし今回やっちゃうと次回までに結果も出ますのでね。
   ちょっと顔白いってなんとなく思うんだけど
   今日って採血して帰る時間ってあります?」


妻「はい、大丈夫です。」


先生「大丈夫?じゃ、やっちゃおうね。」


先生は超音波機器を妻のおなかに当て、
モニターには映像が映り始めた。

60_3











先生「はい、頭です。下ですね。
   で、ママの右側に赤ちゃんいますね。
   パクパクパクって心臓動いてますね。
   胃袋あって、膀胱あって。
   ちょっと大きさ測っていきますね。」


胎児の重さは、
頭の横幅(児頭大横径:BPD)
太ももの骨の長さ(大腿骨長:FL)
腹部の厚み(軀幹横径:APTD)
の3つから算定される推定体重で判断される。

先生「これが、この細いまっすぐした白いのが、
   太ももの骨です。
   そしてそれから、この丸いのが頭なんですけど、
   これが頭の大きさを表しています。 で、頭、足、最後に、
   ここで心臓が真ん中で動いているので身体なんですけど、
   この体幹の輪切りを測ると・・・体重が出ます、
   952グラム27週サイズ。
   いいと思います、ぴったりくらい。
   多少誤差があるから、もうちょっと大きいかもしれないし、
   もうちょっと小さいかもしれないけど
   そんなに異常にこう広がりがあるわけじゃないから
   大丈夫です。 お腹が張ったりとかあります?」


妻「そうですね、張るようになってきましたね」


先生「張るようになってきた感じがする?」


妻「グッて赤ちゃんが動いたときに硬くなるような感じになります」


先生「あ、張るのはそれであってると思います。
   ただ、まあ、赤ちゃんが動いたときと、
   ママが動いたときに張るのはしょうがないかもしれない。
   でも何もしてなくても、こうキューってなるのは
   あんまりよくないかなって感じですけどね。

60_4











   で、これお顔なのわかります?目目鼻・・
   あ、これ手ね。出てるの、
   あ、これも手なんですけど、よく動くね。
   たぶんすごい動いてる時間なんでしょうね。
   はい、週数的には問題ないとおもいます。OKです。」


先生はそういって、机に戻り、診断書に記載し始めた。



マルコー妊夫「第61話 貧血と高齢妊婦優遇使えず?!」へつづく。

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第59話「ハイリスク妊婦の障害」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第59話 ハイリスク妊婦の障害」



妻「最近、お腹が張るんだよね~」


この時期になると、
赤ちゃんがお腹で活発に動いたり、
妊婦が運動したり、刺激や疲れからお腹が張ることがある。
でもしばらく休むと収まるのであれば異常ではないらしい。


しかし、お腹が長く張り続けたり、
次第に強くなって規則的に張るようであれば危険信号。
切迫早産になる可能性がある。


切迫早産とは
妊娠22週以降37週未満の間に
赤ちゃんが生まれそうになることをいう。


妻「張る、張る、張る・・貼る温パックスっ!」


ま、妻の場合は、いまのところ大丈夫そうだな。。。


妻「ねぇ、この記事見てよ。」


妻の目に留まったのは、その日の日経夕刊記事。


35歳以上の「高齢初産」の妊婦が、
産科診療所で分娩を断られているという内容だ。


『医療を効率よく提供するため、
 リスクの高い出産は医療設備の整った大病院、
 それ以外は診療所でという役割分担が進んでいる
 (出産ジャーナリスト河合蘭)』


『特に40歳以上の初産は妊娠高血圧症候群や合併症のリスク、
 帝王切開が必要になる確率も高く、
 大病院でないと対応は難しい
 (愛育病院産婦人科院長中山摂子)』


俺「俺らは新生児集中治療室なんかもある大病院だし
  問題ないでしょ。」


妻「そうじゃなくてさ。
  私がショックだったのはここ。」


『高齢でも『出産はうまくいって当たり前』と考えている人も多く、
訴訟リスクも無視できない(福田産婦人科内科医院長福田栄)』


なるほど。


妻「確かに私も
  「出産はうまくいって当たり前」ってどこかで思ってるもん。
  改めて言われてドキっとしたよ。」


俺「高齢初産がハイリスク妊婦であることは変わらないんだから、
  油断しちゃダメってことだな。」


最近は、高齢出産の芸能人やスポーツ選手も多く、
晩婚化で35歳以上の出産も珍しくない。
俺の周りでさえ、妻が高齢出産になると言っても、
「そんなの高齢に入らないよ。30歳代なら大丈夫でしょ。」
なんてヌルイ雰囲気があるのも事実だ。


でも医療上は、やはりハイリスク妊婦。
検診費用は高くなり、自分の望むような産み場所は
制限されてしまうのが現実のようだ。


今一度気を引き締めなければならないな。


そんな緊張感をもったところで、
妊娠8ヶ月目に入る検診日がやってきた。



マルコー妊夫「第60話 顔色白いけど」へつづく。

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第58話「歓声→恐怖!第2回母親学級」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第58話 歓声→恐怖!第2回母親学級」



俺「どうだった?今日の母親学級は」


妻「うん、今日のは面白かったよ」


俺「面白かった?へぇ~どんな?」


妻「授業中に、赤ちゃんのいる病棟に
  みんなで見学に行ったんだ。
  赤ちゃんが並んでいてさ、みんなで
  「きゃ~」「カワイイ~」なんて歓声が上がって大騒ぎ。」


俺「あははは、そりゃプレママたちはテンション上がるわな。」


妻「でもね、そのあとに分娩室の見学に行ったの。
  観にいったところは、誰もいなかったんだけど、
  隣の部屋から、この世のものとは思えない
  わめき声がしてね。
  「私もあんな声をあげることになるのかしら」なんて
  みんなの空気が一気によどんじゃって、
  不安と恐怖の中、教室に戻ったのよ。
  も~どうせ見学しにいくなら順番逆にしてほしかったよ。」


ま、どちらにしても産む苦しみは変わらないと思うけど。。


妻「休み時間にね、妊婦さん3人で、アソコ切る話したのよ。
  赤ちゃん出てくるときにアソコを切るっていうじゃない。
  そしたら一人知らなかったみたいでさ。
  へその緒を切る話だと思ってたみたいで、
  「痛いんですかね。神経通ってるんですかねぇ」
  なんていうから、「アソコですよ、アソコ」って言ったら、
  「えぇ~!?切るんですか!!」なんて超驚いてたよ。
  わたしが初めてその話聞いたときと
  同じ反応で笑っちゃったよ。」


俺「そりゃ驚くだろうよ。
  で、授業の内容はどうだったの?」


妻「母親ってスゴイなぁって思うのがあったよ。
  例えばね、赤ちゃんが生まれて胎盤が取れると、
  それがシグナルになって母乳が出るようになるんだって。
  あと、母乳を赤ちゃんにあげることによって、
  ママの身体の回復も早くなるとかさ。
  それと、赤ちゃんが太ってきたとき、
  それが母乳で育ったときはすぐに元に戻るから
  先生から注意されないけど、市販のミルクの場合は、
  赤ちゃんが元に戻らないから注意されるんだって。
  母乳っていろんな力があるんだなぁ、
  ってビックリしちゃった。」


なるほど、そういうのを
生命の神秘とでもいうべきなのかな、不思議なもんだなぁ。


妻「あぁ~それにしても、あの声。。」


俺「陣痛は、出産の体験本やらマンガやら
  たくさん読んでるじゃん。
  イメージトレーニング出来てるんじゃないの?」


妻「本なんて、あの生声にはかなわないって、
  あぁ恐ろしい。。」


とまぁ、
第2回母親学級を終えた妻は
テンションが上がったり下がったりと忙しい心理状態だったが、
そうはいってもそれはきっと普通の妊婦の状態ともいえる。


そう、自分が高齢初産の妊婦であることって
最近どこかに置き忘れていて、油断をしているのだ。



マルコー妊夫「第59話 ハイリスク妊婦の障害」へつづく。

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第57話「妻、倒れる」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第57話 妻、倒れる」



友人の結婚披露宴に参加をしていた俺に
一通のメールが入った。


妻からだった。


確かこの時間、妻は料理教室に通っているはずで、
俺が披露宴中であることも知っているはず。
わざわざこの時間にメールって何だ?
ちょっと胸騒ぎがしてメールを見た。


「料理教室内で貧血になってダウンしてしまった」


なっ・・


「人生初の貧血だったから
 最初はなんだかわからなかったけど、
 寝ながらこれが貧血なんだろうなって…。
 おかしいと思ったときすごい恐怖だったよ」


披露宴も終盤だったが、
俺は、披露宴を退席して戻ったほうがいいのか?


「10分くらいして復帰してからは座って作業をさせてもらった。
 皆にすごく心配かけちゃった。
 今自宅でこれからお昼を食べて実家に行こうと思うんだ。」


でも妻のメールの状況からして、
だいぶ落ち着いているようだった。
ひとまずメールを返して様子を見る。


披露宴もお開きになり、会場は明るくなった。


「このあと2次会行く?」


隣に座っていた友人が声をかけてきた。


俺「あぁ、行くつもりなんだけど、
  どうやら妻が倒れたらしいんだよね。」


友「えぇ~大丈夫?すぐに帰ったほうがいいんじゃない?」


俺「料理教室でパンをこねているときに貧血で倒れたって。
  でもメールの様子だと大丈夫みたい。」


友「あぁ~妊婦だもんね。
  確かにそういう作業のときは貧血になりやすいかも。
  ま、私の場合は、貧血もつわりも
  妊娠してから子供が生まれる直前まで
  ずっと苦しめられたからなぁ。」


友人は2児のママ。
俺の妻が妊婦だと言うことを話したら、
披露宴の最中も、妊娠時の体重の変化とか子育てのこととか
けっこう話をしてくれていた。


俺「妻はつわりもたいしたことなかったし、
  貧血なんて一度もなかったんだよね。
  だから、今回はけっこう凹んでるみたい。」


友「しょうがないよ。妊婦はそういうもんだからさっ。
  凹む必要なし!」


俺「ありがとう。そう伝えておくよ。 で、2次会はいくの?」


友「2次会は船上パーティでしょ?行きたかったんだけどな~
  でもさすがに子供二人置いてきてるからね。
  私は帰るよ。私の分まで楽しんできてね。」


15年前は高校生だった友人も、今やたくましい2児のママか。
妻も無事産むことが出来たらたくましいママになれるかな。


帰宅して、
顔色がだいぶ良くなった妻と話していた。


妻「明日は日曜だし、家にいるよね?」


俺「あ、いや明日は仕事で出るよ。」


妻「えぇぇ~もし私が一人で倒れたら・・」


今日の貧血がずいぶんトラウマになっているのね。。


俺「わかったわかった。なるべく早く帰ってくるから」


妻のたくましいママ化は、まだまだ先になりそうだな。



マルコー妊夫「第58話 歓声→恐怖!第2回母親学級」へつづく。

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第56話「妻の姓名判断自作ソフト」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。


マルコー妊夫「第56話 妻の姓名判断自作ソフト」


翌日の夜。


俺「ただいま。」


妻「おかえり~見てこれっ!!
  画数入れたらね、自動判定するエクセル作ったの!」


前日買った本を読みながら、
画数について勉強していた妻。
次の日には自作で名付けソフトを作ってしまうのだから驚きだ。


妻「ウチは苗字の画数が多いし、
  まとまんの名前は漢字一文字だから
  やっぱり赤ちゃんも漢字一文字がよいよね。」


そういって候補がたくさん挙がっていた。


名づけをするにもいろんな切り口がある。


呼び名・音から考えたり、見た目・漢字から考えたり、
由来・イメージから考えたり、姓名判断・画数から考えたり・・・。


でもなんだかんだと、画数については
なかなか外せないポイントな気もする。


妻「今日なんて仕事場で人の名前が気になってしょうがなくてさ。
  名前見ては画数調べちゃうんだけど、
  世の親御さんってすごいよね~、
  ほとんど悪い画数なんてなくてさ。
  よく考えられてて、そっちに感動しちゃったよ」


そう、画数はあとから検証可能なので、適当に決めて
あとからいろいろと言われるのもしゃくである。


姓名判断にもいろいろな言い伝えがあるんだろうけど、
姓の合計画数である「天格」は、
天命を示し判断材料にしないので、
姓の最後の文字と名の最初の文字の合計数「人格」、
名の合計画数「地格」、姓名の合計画数「総格」、
総格から人格を引いた画数「外格」で判断するらしい。


「人格」は性格・才能を示し一生の運勢を決め、
「外格」は対外関係に作用し、
「総格」は一生の運勢と中年期以降の社会運を決め、
「地格」は出生時から中年期の運勢を決めるのだという。


妻のソフトは、苗字と名前に画数を入力すると
総格、人格、地格、外格が「◎」「○」「△」で表示されるのだ。


う~ん、一文字だとしてもこれだけあるのか。
画数をクリアしたとしても、
全体の見た目とか漢字のイメージが重要になってくるなぁ。


妻「あ、これはダメ、私の嫌いな人、思い出すから。」


あぁ~そういうハードルもあるのね。


いくつかに絞ってはみるものの、
その子の人生を左右しかねない、
一生付き合うものなのだと思うと
そう簡単に決められるものでもない。


行き詰っていた俺の後ろで、
妻が急にいろんな名前を呼び始めた。


俺「な、何?!何を始めたの?」


妻「え?こうやってお腹の子が
  どの名前で反応するかなって思って。
  これはダメだなぁ。・・・あ、この名前で動いた!」


そう遠くない未来、
ボクの名前はどうやって決めたの?
と息子に聞かれたとき
お前が自分で決めたんだよ、とでも言うつもりか??


ま、まぁ、でも、この風景が何かオモシロイので
しばらく眺めていようっと。



マルコー妊夫「第57話 妻、倒れる」へつづく。

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第55話「立読みで名付け?!」

診察室から廊下に出た二人。
話は当然、性別の話になる。



マルコー妊夫「第55話 立読みで名付け?!」



俺「やっぱり男の子だったね~」


妻「夢にも出たしね、当たるんだね~。
  じゃ、本屋いかなきゃ。」


俺「え?なんで?」


妻「名前!
  男の子って決まったら、名前決めなきゃ」


俺「も、もう?」


病院を出て、ようやく朝マックにありつけたと思ったら、
その足で本屋に入る。


「名づけ、名づけ。。」
妻はそうつぶやきながら本屋を歩き回り、
俺は妻に一声かけて、ひとまずトイレへ。


トイレから戻ると、名づけ本のある本棚の前で
ひと際すごい集中力で立ち読みをする妻を見つけた。


俺「いいのあった?」


妻が手にしていたのは
男の子の名前しか載っていない本。


俺「男の子限定?
  二人目の名前に使えないかもしれないじゃん。」


妻「あ、そうか。
  女の子の名前も載っている本のほうがいいか。」


すっかり没頭していた妻が我にかえる。


俺「まぁ、二人目も男の子かもしれないし、どっちでもいいか。
  ってすでに二人目を意識した会話してるけど、
  この子、生まれてみたら、女の子だったらどうするよ?」


妻「あははは、あの突起はなんだったのかって?」


俺「性別限定の本のほうが詳しく書いてあるし、
  まぁインターネットでも調べられるしね。
  いいんじゃない?男の子限定の本で。」


しかし妻の反応がない。


俺「・・って、聞いてる?
  ずいぶん集中してるけど、
  立ち読みで名前決めるんじゃないからね。」


妻「・・あっ、あぁそうだよね。
   じゃ、これ買おうっと」


ふぅ、危ない危ない。
ホントにこの場で名前が決まってしまいそうだった。


以前、赤ちゃんが出来たと知ったときに
「初めての妊娠」本をひたすら読んでいたのと同様に
今日からは名づけ本マスターになりそうな勢いだ。


いやいや、その勢いは
とどまるところを知らなかったのだ。



マルコー妊夫「第56話 妻の姓名判断自作ソフト」へつづく。

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第54話「判明!?赤ちゃんの性別」

せ、性別?!もうわかっちゃうの??

ドキッとしている俺に対して、
この時期に性別がわかることを妊婦本で勉強している妻は
いたって冷静に答える。

妻「知りたいです」

先生「知りたい?
   見えないかもしれないけどね。
   ・・・・足でしょ?
   こっちにも足が出てて、ここが股なんですが・・

マルコー妊夫「第54話 判明!?赤ちゃんの性別」

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   おチンチンあるよね。わかるかな。
   これっ、これ飛び出して、これ、
   おチンチンでいいと思います。

   たぶん男の子で。

   あ、ほら、やけに突き出してる、びよ~んって。
   わかるかな。私的にはかなり飛び出してるんだけど。」

俺「あっははは。そうなんだ。」

先生「わかるかしら。
   あぁ、ちょっとわかりずらくなっちゃったね。
   あ~これこれこれこれ。
   前に手がきちゃってわかりずらいんだけど。
   男でしょ、どうみても。
   たぶん、まぁ100%ってことじゃないんだけども
   男でしょう、ほとんど。
   で、これお顔。
   眼眼鼻口わかる?そんな感じ。わかる?」

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俺「あぁ~見える、顔見える」

先生「見えますよね?」

妻「あ、ホントだ」

先生「これ今、唇が映って、」

俺「あぁホントだ、動いてる。」

先生「今、手が来たね。
   ほら、水面からにゅ~って顔を出してくる感じ。」

妻「わぁ~スゴイ」

先生「ね、元気でいいと思います、OK、問題ないです。」

そして先生は診察机に戻る。

先生「体重は頑張ったね。
   ほとんど増えてないので大丈夫です。」

妻は俺の顔を見る。
その表情がすでにガッツポーズだ。

先生「最初がね。驚くほど増えてしまったので。
   でも元が細いからね、大丈夫だと思うんですけどね。
   そしたら今日はこの週数的には問題がないので
   また次週の予約が、4週間後ですね。
   次まで4週間後で、そこからは2週間ごとくらい、
   と考えておいてください。
   次回たぶん、おりものチェックをするので、
   一回、内診台に乗ってもらうと思います。
   そういうふうに思っていてください。はい、じゃいいですよ。」

先生に体重管理を褒められた妻が
その後数日で体重が急増したのは言うまでもない。

診察室から廊下に出た二人。
話は当然、性別の話になる。

マルコー妊夫「第55話 立読みで名付け?!」へつづく。

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第53話「赤ちゃんの体重」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第53話 赤ちゃんの体重」



前回の診察日で
診察前に朝マックしたことを後悔していた妻は、
予告どおり、朝マックをせずに診察に臨む。


先生「23週ね。よく動きます?」


妻「はい」


先生「もう、かなりわかりますものね。」


そう言いながらベットに横になった妻のお腹に
超音波の機器を当てる。


先生「あ、今日は逆子じゃない。
   頭がここですね、ママのココにいて、ここに頭。
   超音波なんでね、
   こちらからでも、こちらからでも、映せちゃうんですけど、
   下にあるってことはわかっているので、一安心。」


先生はさらに続ける。


先生「身体がこういうふうにあって、
   真ん中で、心臓が動いてますね、パクパク。
   ママの右上に赤ちゃんがいる感じですね。
   左は空間があるから、手が伸びてたり、足が伸びてたり
   へその緒があったりとかしてますね。
   ただまだ小さいからね、
   お腹の中でクルクルクルクルしてると思いますね。


   ここが身体のところで、これが身体の輪切りなんですけど
   心臓がここでちゃんと動いていますね。

   いまこれは・・足を写そうとしているんですけど
   これが太ももの骨です。
   で、太もも、太ももなので、これが股なのね。
   だから性別見るとしたら、ここを詳しく見る感じなんですけど。

   赤ちゃんは23週2日サイズ・・で、538グラムぴったり、
   いいと思います。
   やっと500グラムってとこですね、
   でもちょうどいいと思います。

   性別って見たほうがいい?」


せ、性別?!もうわかっちゃうの??


ドキッとしている俺に対して、
この時期に性別がわかることを妊婦本で勉強している妻は
いたって冷静に答える。


妻「知りたいです」


先生「知りたい?
   見えないかもしれないけどね。
   ・・・・足でしょ?
   こっちにも足が出てて、ここが股なんですが・・



マルコー妊夫「第54話 判明!?赤ちゃんの性別」へつづく。

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第52話「妻的体重管理大作戦Part2」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第52話 妻的体重管理大作戦Part2」



次の診察日までに
体重を増やしてはいけない妻は
妻なりの体重管理大作戦に出ている。


作戦3:プルーン


俺「ちょっと何食べてるの?スゴイ形相なんだけど。」


妻「うぇ~・・プルーンだよ。
  仕事場の人にも言われたよ「イヤそうに食べてますね」って。
  だってさ~嫌いなんだもん。あーもう一つ食べなきゃ・・」


俺「そんなにイヤなら食べなきゃいいじゃん」


妻「そうはいかないの。
  プルーンは鉄分含んでるし、緩下剤作用あるしさ。」


俺「緩下剤作用?」


妻「袋の裏の取り扱い注意にはね。
  『プルーンには緩下剤作用がありますので、
  食べ過ぎないようにご注意ください」って」


俺「あぁ~便が緩くなるってこと?便秘解消のためね。」


妻「最近お弁当作って持って行ってるから、
  3時ごろお腹すくんだよね。
  それでおやつにプルーン3つ食べるのが日課。」



作戦4:手作り弁当


俺「そういえば、毎朝、お弁当作ってるよね。
  めんどうじゃない?なんで??」


妻「だって、コンビニ弁当ってさ。
  いろんな食材を食べようと思うと量が多くなっちゃうんだよ。
  こっちはちょっとづつ食べたいのにさ。
  だから、自分で作って持っていくようにしたの。」


俺「ダイエットの一環か。へぇ~意外と頑張るね。」


妻「意外と、って何よ。
  診察日までもうすぐだし、
  体重を増やすわけにはいかないのだ。」


毎朝弁当まで作る妻の執念はたいしたものだが、
言うまでもなく、俺への愛妻弁当はない。


そんなわけで
特別なエクササイズやらスイミングやらするわけでもない妻が
こんな調子で果たして体重管理ができているのだろうか。


そしていよいよ
妻にとって恐怖の診察日がやってきた。


しかし、この診察日が二人にとって、
ある運命の診察日となる。



マルコー妊夫「第53話 赤ちゃんの体重」へつづく。

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