「あとがき」

2008年11月22日「いい夫婦」ならぬ
「いい妊夫」の日(俺が勝手に命名)をもって、
「マルコー妊夫」<ストーリー編>も無事フィナーレを迎えました。 

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高齢出産となる妻を通して
夫が妻の身体の変化を感じながら、出産に関する知識を学習し、
ともに成長していく過程をストーリーにしていけたらと思い、
2007年11月22日よりmixi日記でスタートしました。

当然、スタート時は
ちゃんと胎児が成長するかどうか、
出産できるのかどうか、母子ともに助かるかどうか、
その子供が五体満足かどうかもわかりませんでした。

しかし、この先に何が起きたとしても、
その過程の全てが俺たち夫婦のストーリーであり、
そのストーリーをご覧になった方々が
少しでも何かを感じていただければ幸いかと思い、
スタートすることを決心しました。

結果的に無事この日を迎えられたことに深く感謝をしています。

出産ストーリーは
妊婦と子供の数だけドラマがあります。
このストーリは高齢出産にスポットを当てましたが、
その中の1例に過ぎません。

実際、ストーリー中に出てきた病室の母1は38歳、
母2は40歳、双子の妊婦は40歳でみんな初産婦。
病室6人のうち、5人がマルコーで、
それぞれ経験した出産はみんな違いました。

結婚晩婚化などから
女性の初産年齢は上昇するばかり。
35歳以上の高齢出産はフツウになりつつあるかもしれません。

だからといって、
高齢出産リスクがなくなるわけではありません。

『高齢でも『出産はうまくいって当たり前』と考えている人も多く、
 訴訟リスクも無視できない(福田産婦人科内科医院長福田栄)』

少なくとも医者はそう考え、
産める場所が限定されてくるのも事実です。

そして高齢出産であるほど、
女性は体力的なダメージばかりでなく、
社会的地位を得ている人も多く、
子供を産むことの精神的プレッシャーも大きいと思います。

だから夫の力が必要なのだと私は考えます。

しかし男性はパパのスイッチがなかなか入りません。
それは、妊婦のように自分の身体が日々変化し、
お腹に胎児を感じることができないからかもしれません。

このストーリーは
そんな男性たちへの1つの提案でもあります。

パパのスイッチはすぐに入るものではなく、
10ヶ月かけてパパという潜在意識を育て、
開花させるのだと考えてみてはいかがでしょうか。

独身時代にデートしたように、
妊娠当初から妊婦検診に一緒に出かけ、
10ヶ月間の胎児の成長を妻と一緒に分かち合ってみませんか?
妻の身体の変化を一緒に楽しみ、辛いときは一緒に苦しみましょう。

そして、運命の日がきたら、
命がけで産もうとする妻をサポートしながら、出産に立ち会うのです。

産声をあげた我が子を見たとき、
二人で産んだんだという自信が芽生えるだけでなく、
「アタシ達3人ともがんばったね!!これからもよろしくね。」というように
きっと妻もそう認めてくれるはずです。

すると、
このマルコー妊夫のようなストーリーが
妊夫の数だけ生まれるかもしれませんね。

そう、出産ストーリーとして
妊婦ストーリーに妊夫ストーリーも加われば
楽しさも感動も2倍!

そして、その後の育児は
パパとママが同じスタートラインに立って、
同じ気持ちで歩みだすことができるのではないでしょうか。

そんなパパやママがあふれる優しい社会になればいいなぁ、
と切に願っています。

この「マルコー妊夫」<ストーリー編>は
長男の出産をもって終了いたします。

最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

次回からは「マルコー妊夫」<プレパパ応援編>と称し、
妊娠出産を控えたプレパパや結婚・お子さんを望む独身男性へ
「妊夫」を楽しく過す知恵や情報をコラムでお伝えします。

お楽しみに。

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最終話「奇跡」

妻が胎盤摘出などの処置をしている間、
赤ちゃんを抱きかかえた助産師さんと一緒に分娩室を出る。


そして、彼の健康状態を一緒に確認していく。



マルコー妊婦「最終話 奇跡」



体重2934g
身長49.5cm
耳、目、鼻、手足5本指 異常なし、
肩脱臼なし、腹部、睾丸、背骨、異常なし。


高齢出産による胎児リスクは
生まれたばかりの彼には発見されなかった。


妻より先に彼をこの手で抱き、
初孫となるオヤジとオフクロも抱いた。


彼の鼓動・・小さいけど大きな命を確かに感じる。
オヤジやオフクロも幸せな笑みを浮かべていた。


そして処置が終わった妻に彼を届けるため、
助産師さんと一緒に分娩室へ移動する。


助産師「いまのはダンナさんのご両親?
    どおりで似てると思った。ところで奥様の・・」


俺「妻の母はすでに他界してまして、
  父は介護が必要な状態なので、家から出れないんです。」


助産師「そうですか。そうだったんですね」


ベットの上で、妻は初めて彼を抱き、
分娩室は、親子三人だけとなった。


妻「おじいちゃんに連絡した?」


俺「オフクロが連絡してくれたみたい。スゴイ喜んでたって。」


妻「そう、良かった・・」


そういうと、ふぅ~と息を吐いて、
右手に抱いている息子の顔を覗く。


妻「・・信じられない、私が母親になるなんて・・
  奇跡だ、奇跡だよ。」


まだ青白い唇を震わせ、涙を浮かべていた。


妻「お母さんにお線香あげるときね、
  お産が上手くいくようにって毎回毎回お願いしてたんだ。
  きっとお母さんのおかげだよね。」


俺「そうだね。お母さんが天国から力を貸してくれたんだよ。
  守ってくれてたんじゃないかな」


ついさっきまでのあの緊張感がウソのように
ゆっくりと三人だけの静かな時間が流れていった。

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20:00


俺は帰宅した。


結局食べることのなかった昼食を
いまになって一人で口にする。


ピーピーピー


回していた洗濯機が鳴り、今日の洗濯物を取り出しにいった。


妊婦用の大きなパンツ、大きなスカート
今となっては懐かしささえ感じる。


!?


次に出てきたのは、
今日お産で着ていた妻のTシャツだった。
一瞬、子供のものかと勘違いするほど、
それはとても小さかった。

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この小さな身体が
一つの大きな命を生んだのか・・


奇跡か・・・奇跡だな。


急に何かがこみ上げてきて、目頭が熱くなった。


ちょうどそのとき
妻からのメールを受信する。


「今日は汗臭くなるまでのサポートありがとう!
 とても心強かったよ。ひとりではギブしてたかも。。
 アタシ達3人ともがんばったね!!これからもよろしくね。
 ではそろそろ消灯かな?おやすみ」


これから新しい生活が始まる。
それがどんな生活になるかはまだわからない。


でも
このステキな奇跡に感謝をしながら、
明日もまた笑顔で会いに行こう。


愛する妻と息子のもとへ。



「マルコー妊夫」 おしまい

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。



マルコー妊夫「あとがき」へつづく。

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第92話「誕生!!」

妻はゆっくり立ち上がり、
助産師の肩に手をかけて一歩一歩分娩室へ歩いていく。

その小さな背中を見ながら、
たとえ立会いができなくても無事に生まれてさえくれればいいと
そう思った。

マルコー妊夫「第92話 誕生!!」

待合室のベンチに座ると
ちょうど俺の両親が到着した。

母「生まれちゃった?」

俺「ううん。いま分娩室に移動したところ。」

父「そうか。間に合ってよかった。」

俺「今、隣の人が出産中で、
  俺、その人の許可が出るまで待機してなきゃいけない。
  立会い・・できないかもしれない。」

母「そう。。
  でも一番辛いとき一緒にいれたんでしょ?」
  だったら、もう十分よ。」

16時10分

待合室へ助産師さんが駆け込んできた。

助産師3「まとまんさん!許可が出ました。分娩室へきてください。」

急いで分娩室へ向かう。

助産師3「ダンナさん、入ります。」

先生「はい。
   じゃ、イキんで!・・・いいよ、いいよ~
   あご引いて。そう、じょうずじょうず」

助産師2「頭出ました!」

妻の顔が一瞬ほころんだ。

先生「イキみ止めて。はい、そのまま・・・」

助産師1「待って、腕が。」

先生「ちょっとイキみましょうか。あご引いて、はい、イキんで。」

助産師2「ほら、出てくるよ。下のほう見て、見て。」

16時13分

「おめでとうございます!男の子で~す。」

無事、長男が誕生した。

先生「まだ泣かせてないからね。心配しないで。
   あら、自分で泣くかなぁ~?」

「ふんぎゃ~んぎゃ~」

羊水を吸引している最中に
彼は初めてこの世に声を発した。
部屋中に響き渡る大きな声は俺らの胸に強く響いた。

俺「やった!!よく頑張った、よく頑張った~」

妻「よかった~よかった~~」

妻はそれをひたすら繰り返した。

助産師1「すごいスピード出産。
     分娩室に入ったときにはもう生まれる寸前でしたから、
     もう~最後はダンナさんが間に合うかどうか
     ヒヤヒヤしましたよ。」

俺「本当にありがとうございました!!
  妻と赤ちゃんのゴールデンコンビ、息があってたんですね。」

先生「おめでとうございます!
   はい、赤ちゃん、そちらにいきますよ。」

へその緒を切られた彼は
俺ら二人のもとにやってきた。

命いっぱいで泣き叫ぶ声がとてもいとおしく感じる。
この小さな命を命がけで守っていこう!
心からそう思った。

先生「それじゃぁ次の処置に入りますので、
   ダンナさん、赤ちゃんと一緒に一回出てもらっていいですか。」

妻が胎盤摘出などの処置をしている間、
赤ちゃんを抱きかかえた助産師さんと一緒に分娩室を出る。

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そして、彼の健康状態を一緒に確認していく。

マルコー妊夫「最終話 奇跡」へつづく。

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第91話「夫が妊婦にできること」

13時03分

助産師「陣痛が短くなってますね。陣痛室へ移動しましょう。
    ダンナさん、必要な荷物をまとめて持ってきてください。
    先に移動します。」

マルコー妊夫「第91話 夫が妊婦にできること」

病室を出るとき、
隣のママのところに新生児がやってきていた。

俺は通りすがりに、かわいいなぁ、という顔をする。

母1「奥さんのこと、ちゃんと支えてあげてね。」

俺「あ、はい。。」

母1「あら、両親学級のときの勢いと違うじゃない?」

俺は両親学級のとき、
みんなの前で「立ち会う気マンマンです!」なんて
元気よく宣言していたのだ。

俺「いやぁなんか自信なくなっちゃって。
  俺、何してあげたらいいんですかね。」

母1「そばにいて腰をさすってくれるだけでいいのよ。
   私、ダンナがそばにいてくれなかったら
   産めなかったと思う。
   それだけココロ強いんだから。ほら、がんばって!」

俺「ありがとうございます。頑張ってきます!」

しかし、俺が陣痛室に入室したときには
妻はベットの手すりを強く握り締め、こちらに背を向けたまま
すでに硬直状態となっていた。

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モニターには
赤ちゃんの心拍数と陣痛の波が表示される。
それを見ながら、次の陣痛がいつ来るのか予測する。

陣痛の合間に水分補給させ、
陣痛時に、背中から腰をさすり、うちわで扇ぎ、
そして、

俺「ほら、フーって。息止めないで、フー」

一緒に呼吸を合わせる。
俺にできることなんてそのくらいしかない。
汗まみれになり、右手や左手は何度も吊りそうになったが
俺は今できる精一杯のことをやるだけだ。

助産師「いい張りがきてる。本人はタイヘンだけど順調よ。
    破水してるけど、先生がこのまま自然分娩でいくって。」

14時24分

内診

助産師「子宮口ほぼ全開。
    でも、まだ残ってるからイキんじゃだめ。
    ダンナさん、おしりの穴あたりを強く抑えてあげて。」

15時10分

内診

助産師「子宮口全開です。
    もうイキみたくなったらイキんでいいですよ。
    ただ、赤ちゃんの位置がまだ高いの。
    イキんで下げていきましょう。」

15時52分

内診

助産師「速いわ。もう生まれそう。分娩室の準備してきます。」

16時00分

助産師「分娩室へ移動します。
    ダンナさん、悪いけど、今、分娩室には
    出産中の妊婦がいるのね。
    しかも夫立会いじゃないの。
    その妊婦さんの許可が必要なんだけど、
    ちょうど生まれるところだから、許可とれないのよ。
    生まれたらすぐに許可取るから、
    それまで待合室で待っててもらえるかな」

妻はゆっくり立ち上がり、
助産師の肩に手をかけて一歩一歩分娩室へ歩いていく。

その小さな背中を見ながら、
たとえ立会いができなくても無事に生まれてさえくれればいいと
そう思った。

マルコー妊夫「第92話 誕生!!」へつづく。

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第90話「陣痛室へ」

妻「あぁー」

病室内の人と目が合うと、妻が手を振り出した。

?「いやぁ~」

?「きゃぁ~」

マルコー妊夫「第90話 陣痛室へ」

え?何?知り合い??

妻「母親学級で一緒だった人たち。」

あぁ、なるほど。

母1「陣痛始まってるの?」

妻「破水しちゃって。陣痛もきてる。」

母2「私、昨日産んだんだ。三日もかかっちゃった。辛かった~」

母1「私はおととい。痛いわよ~頑張って。」

俺「先輩ママたちの言葉。こころ強いね。」

妻「うん。」

さらに、

母3「初めて?
   破水して陣痛きてるなら早いかもしれないわね。
   今日中に生まれるわよ。早くて19時くらいかしら。」

向かいベットのママは超ベテラン風だった。
病室には他にも双子がまだお腹にいる人もいて、いろいろだが、
大部屋は人との出会いがあるから面白い。

助産師「昼食の時間なんですが、もう摂られてますか?」

妻「いえ。」

助産師「こちらでの準備は間に合いませんので、
    旦那さんが売店で買ってきていただけますか?」

俺がうなずくと、妻が俺に向かって言う。

妻「いいよ、私、食欲ない。」

俺「でもここから長丁場だぞ。今も痛いだろうけど、
  これからさらに痛くなるんだから。
  今、食べておいたほうがいいって。
  何か買ってくるよ。」

病室のママたちに売店の場所を教えてもらい、
何が食べられるか分からなかったので、
思いつくものを片っ端から買い込んで病室に戻った。

しかし、そのときには、食事をする猶予もなく、
本格的な陣痛はものすごいスピードで妻を襲っていた。

妻「あ・・いた・・・たた・・・」

ベットに横になり、モニターをつける。

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妻「・・・こ、腰。腰さすって。」

しばらくすると
こちらの問いかけに声が出なくなってきていた。
助産士があわただしく動き始める。

13時03分

助産師「陣痛が短くなってますね。陣痛室へ移動しましょう。
    ダンナさん、必要な荷物をまとめて持ってきてください。
    先に移動します。」

マルコー妊夫「第91話 夫が妊婦にできること」へつづく。

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第89話「入院」

あっ・・・

慌ててその場で電話を取ってしまったので、
仕事仲間もシーンとなって聞いていた。

俺「すいません。妻からの連絡で、破水したと。。」

すると先輩は言った。

マルコー妊夫「第89話 入院」

先輩「行っておいで。引継ぎは?」

3分ほどの引継ぎを終え、
みんなにお礼をいい、仕事場を駆け足で出る。

帰宅途中、上司に連絡をし、
今日、明日の休暇を申し出ると快く了承してもらえた。

11時22分

最寄り駅到着
歩ける距離だが、タクシー乗り場へ。

「『平和』?なんだか縁起がいいな。」

乗り込んだ「平和タクシー」で自宅に直行。

11時29分

自宅到着。
リビングへ急ぐ。

俺「ありゃ~ホントだ。」

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ぞうきんで拭いたあとがあるものの
まだテーブルの下が濡れていたので掃除する。

スゴイ量みたいだけど・・大丈夫か?
多すぎで手術とかになったりしないよな。。

前もって準備していた入院用のバックに加え、
ビデオカメラやらデジカメやら電化製品と
飲み物やうちわなどを他のバックに詰め込み、自宅を出る。

11時44分

「『大和』?また『和』か。なんか感じいいな。」

「大和タクシー」を捕まえ、病院へ向かう。

11時45分

タクシー内で妻からのメールを受信する。

妻メ「入院になった。子宮口は3センチ開いてるって。お腹いたい。
   今、診察室近くの処置室にいる。
   受付で聞いてみて。
   私、破水の人って呼ばれているみたい。。」

11時54分

タクシーを降り、病院の正面自動扉からフロアーへ走り込む。
受付に向かおうとした瞬間、

「まとまん!まとま~ん!」

声のあるほうを振り向くと、
車椅子に乗っている妻を発見した。

俺「大丈夫!?」

妻「うん。あ、私の夫です。」

助産師「こんにちは。これから病室へ移動するところです。
    ダンナさんがいらしたこと、あとで受付に
    連絡しておきますね。」

妻「あいたたたた。」

突然、痛みに襲われる。
すでに陣痛が来ているようで痛みに耐えながらの移動だ。

俺「破水ってどんなですか?
  なんか妻の量が多い気がしたんですけど。」

助産師「バケツひっくり返した感じ?」

妻「そうですね、バシャァーって感じでビックリしました。」

助産師「それが破水ですね。そんなもんです。」

あれで正常なの!?
それで中の赤ちゃんは苦しくないのか?

病室は6人部屋。
一番奥のベットに案内される。

妻「あぁー」

病室内の人と目が合うと、妻が手を振り出した。

?「いやぁ~」

?「きゃぁ~」

マルコー妊夫「第90話 陣痛室へ」へつづく。

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第88話「破水からプレイバック」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。

マルコー妊夫「第88話 破水からプレイバック」

出産予定日から4日経過後の月曜日

9時19分

出勤途中の電車の中で
妻からのメールを受信した。

妻メ「トイレに行ったら生理のような赤いオリモノが。。
   これは絶対おしるしでしょ。でも今妊娠本で確認したら、
   おしるしって全体の4割くらいの妊婦さんしか
   みられないんだって。
   陣痛まで1週間くらいかかることもあるとか。
   じゃあ気をつけてね」

妻はそういうが、
俺は今日早い時間から陣痛が始まるかもしれない、と思った。

というのも
週末金曜夜、土曜日、日曜日
妻を連れ出し、歩きまくったからである。

出産予定日前日に
先生から陣痛宣言があったにもかかわらず、
一向に進まない出産経緯。

妻に運動するように勧めても、
「ひとりで外出して破水しちゃったらイヤだもん」
ということで、長い時間の散歩を嫌がっていた。

だったら俺がいるときに、まとめ歩きだ。

妻「えぇ~今から行くのぉ~21時過ぎてるよ?明日じゃダメ?」

俺「ダメ。明日は明日で歩きます。さあ行くよ!」

俺はスパルタ妊夫と化し、
金曜夜に帰宅してから、妻を連れ出し、ウォーキング。

翌日土曜日は、最寄の大きな公園を渡り歩く。

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近所には噴水やアスレチックや人工浜辺まであって(画像1)
子供が遊べそうな場所を次々と発見。
計4時間近いウォーキングを敢行。

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さらに日曜日、
雨という天気予報を見て、近所の水族館内をウォーキング(画像2)
結局、雨が降らなかったのをいいことに
さらに周辺公園をウォーキング(画像3)。

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そして月曜日
おしるしに至ったのである。
まさにウォーキング効果が出るんじゃないかと思ったのだ。

10時55分

後輩と夕方のミーティングについて打合せをしていると、
携帯電話が鳴る。妻からだった。

まさか・・

妻「破水しちゃった。
  お腹痛いなぁと思って、リビングで椅子から立ち上がった瞬間、
  バッシャーって、スゴイ量。」

俺「マジ!? で、病院への連絡は?」

妻「連絡して、タクシー呼んだところ。」

俺「わかった。俺もそっちに向かうから。」

妻「リビング濡れたままなの。どうしよう。」

俺「いいよ、家についたら俺がやっとくよ。
  荷物もあとで持っていくから、とりあえずまずは病院へ。」

妻「わかった。」

電話を切る。

あっ・・・

慌ててその場で電話を取ってしまったので、
仕事仲間もシーンとなって聞いていた。

俺「す、すいません。妻からの連絡で、破水したと。。」

すると先輩は言った。

マルコー妊夫「第89話 入院」へつづく。

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第87話「出産」

16時00分陣痛室から分娩室へ移動。
16時13分出産。男の子。
母子ともに健康。

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第86話「破水」

6月9日10時55分
破水したとの連絡を受ける。病院へ向かう俺。
そして11時30分入院。

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第85話「出産予定日」

この物語は
高齢出産を控える妊婦の様子について夫が記した事実であり、
主人公の主観的要素は多分に含まれておりますが、
フィクションではありません。



マルコー妊夫「第85話 出産予定日」



出産予定日当日
天気は雨。


浅い眠りで目が覚めた。
普段より1時間くらい早い。俺、緊張気味?


妻「おはよう。早いじゃない。」


俺「おはよう。
  ん~調子はどう?(エドはるみ風)」


妻「フツウ。変わりなし」


フツウですか、ショッキングぅ・・


昨日、先生に陣痛宣言をされてからの仕事場では、
仕事中に携帯にメールが入ると、
俺よりも先に仕事仲間が敏感に反応するほど、
仕事仲間は気を遣ってくれていた。
さすがの俺も2通も受信があるとビックリしたが、
そういうときに限って広告メールだったりした。


そして結局、昨日は何も起きなかった。


出勤準備を終えて朝食をとるためリビングへ。


妻「お赤飯作っちゃった。出産予定日お祝い。
  無事ここまで迎えられました。」


俺「ホントだね。よかったよかった。」


思えば、ほんの1センチ程度の胎芽から始まって
妊娠か流産かという不安との戦いもあったり、
出産予定日を告げらたときは遠い未来に思えたが
気がつけばこんなに大きくなってここまで来れたんだな。


妻「では」


俺・妻「いただきま~す。」


出勤し、仕事場に着くやいなや
「おめでとうございます」と仕事仲間たちに言われる。


俺「いやいやいや。。昨日は結局何も起きなかったのよ。」


仲間「えぇ~あ、そうですか。」


陣痛→出産は当然のイメージ。仕事仲間が驚くのも無理はない。
なんだかちょっと気恥ずかしい。


夕方に入った携帯メール。
妻からだったので思わず反応するも、


「特に変化はないよ。今日は夕ごはんどうする?」


・・・このまま日常生活に戻りそうな勢いだ。


俺「そろそろ帰ってもいいかな。」


定時を過ぎても
仕事がもう少し続きそうな雰囲気だったので声をかけると


仲間「はい、大丈夫でーす。」


と快い回答が返ってくる。


仕事は俺がいつ抜けても大丈夫なように
ここのところ毎日詳細な引継ぎをしている。
帰り際、俺がちょっとモタモタしていると
後輩の女の子が真顔で言う。


後輩「早く帰ってあげてください。」


安心して出産を迎えられそうなのも
こうした仕事場の仲間達のおかげだ。


帰宅すると
リビングの机の上には時計とメモが置いてあった。


おっ、規則的に陣痛が来てるのか?

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覗いてみると


俺「時間バラバラじゃ~ん」


妻「しょうがないじゃ~ん。
  途中で昼寝しちゃったし、別に痛くないから
  張ってるかも触らないとわからないんだもん
  メモできないんだよ~」


そうこうしているうちに
出産予定日は何事もなく過ぎてしまう。


予定日はあくまでも予定日。


ここまできたら
赤ちゃんが舞い降りてくるのをのんびり待つことにしよう。



マルコー妊夫「第86話 破水」へつづく。

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